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日本の総人口は約1億2700万人。100万部のベストセラーも大したことない。

 2018/05/07 日々思ったこと この記事は約 7 分で読めます。

総務省が発表したデータによると、2017年(平成29年)10月1日時点の日本人口数は、は1億2670万6千人です。

 

私は、日本の総人口数を聞くたびに、「本を読む人間って少数派なんだな・・・」と改めて実感します。

 

巷では、「100万部」売れた本は、ベストセラーと言われます。

しかし、日本の総人口の割合で考えれば、1%にも満たない数字です。

 

そう考えると、「ベストセラー」といえど、ほとんどの人は、その本を読んでいないことになります。

 

また、ビジネス書でいえば、10万部も売れれば、「ベストセラー」と持て囃されます。

これは、日本人の約0.1%です。

 

ビジネス本をよく読む人間にとっては、驚くことかもしれませんが、世間的に見れば、ビジネス書を読む人間など「少数派」に過ぎないのです。

 

人は、自分の好きなもの、興味あることは、世の中の他の人間も同様に興味があると錯覚しがちです。

 

しかし、それはただの認知バイアスでしかありません。実際は、そんなことはあり得ません。

 

むしろ、

「自分の興味あることを世間の人間はどれほど興味を持っているのだろう?」

と客観的な数値を目の当たりにして、頭を冷静にした方がいいでしょう。

 

 

例えば、この「歴代ベストセラー本ランキング」を見てください。

 

歴代ベストセラー本ランキング

発売年 書籍名 筆者 売上部数
1981 窓ぎわのトットちゃん 黒柳徹子 580万部
1968 道をひらく 松下幸之助 520万部
1999 ハリー・ポッターと賢者の石 J.K.ローリング 510万部
1998 五体不満足 乙武洋匡 479万部
2003 バカの壁 養老孟司 439万部
2000 ハリー・ポッターと秘密の部屋 J.K.ローリング 433万部
1995 脳内革命 春山茂雄 410万部
2001 ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 J.K.ローリング 383万部
2000 チーズはどこへ消えた? スペンサージョンソン 360万部
1995 日米会話手帳 小川菊松 他 360万部
2002 ハリー・ポッターと炎のゴブレット J.K.ローリング 350万部
1982 気くばりのすすめ 鈴木健二 331万部
2001 世界の中心で愛をさけぶ 片山恭一 321万部
2006 女性の品格 坂東眞理子 315万部
1970 冠婚葬祭入門 塩月弥栄子 308万部
2004 ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 J.K.ローリング 290万部
1982 積木くずし 穂積隆信 280万部
1970 誰のために愛するか 曽野綾子 278万部
2009 もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら 岩崎夏海 275万部
2005 国家の品格 藤原正彦 271万部
1999 頭の体操 第1集 多湖輝 265万部
2004 頭がいい人、悪い人の話し方 樋口裕一 260万部
1993 マディソン郡の橋 ロバート・ジェームズウォラー 256万部
1987 サラダ記念日 俵万智 250万部
1987 ノルウェイの森(上・下) 村上春樹 242万部
1994 大往生 永六輔 241万部
1994 遺書 松本人志 231万部
2007 ホームレス中学生 田村裕 225万部
2005 東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~ リリー・フランキー 221万部
2006 ハリー・ポッターと謎のプリンス J.K.ローリング 220万部
1988 こんなにヤセていいかしら 川津祐介 215万部
2000 だから、あなたも生きぬいて 大平光代 212万部
1984 ノストラダムスの大予言 五島勉 210万部
2005 1リットルの涙 木藤亜也 210万部
1991 もものかんづめ さくらももこ 209万部
1973 日本沈没(上・下) 小松左京 204万部
1979 天中殺入門 和泉宗章 204万部
2000 金持ち父さん 貧乏父さん ロバートキヨサキ 201万部
1992 磯野家の謎 東京サザエさん学会 200万部
2004 グッドラック アレックス・ロビラ 200万部
1999 日本語練習帳 大野晋 199万部
1985 眼がどんどんよくなる ハロルド・ペパード 198万部
1980 蒼い時 山口百恵 198万部
2008 ハリー・ポッターと死の秘宝 J.K.ローリング 197万部
1983 悪魔の飽食 森村誠一 188万部
2010 謎解きはディナーのあとで 東川篤哉 183万部
1982 プロ野球を10倍楽しく見る方法 江本孟紀 180万部
1996 禁煙セラピー アレン・カー 180万部
2007 伝える力 池上彰 180万部
1995 ソフィーの世界 ヨースタインゴルデル 179万部
2002 話を聞かない男、地図が読めない女 アランピーズ 178万部
2007 夢をかなえるゾウ 水野敬也 176万部

※部数の値は必ずしも正確ではない。出版社の大本営発表の可能性があるものや、推計に基づくものがある。
※累計部数が不明・未公表の作品もあるため表は歴代のベストセラーを1位から順に並べたものではない。

引用先:http://nendai-ryuukou.com/article/025.html

 

 

このランキングを見れば、日本人がどんな書籍を買っているのか、よくわかります。

 

「ハリーポッター」シリーズや「芸能人のエッセイ集」、「ビジネス書」が売れているのが良くわかります。

 

また、私としては、歴代で一番売れた本ですら、「580万部」という数値にも驚きました。

この本ですら、日本の総人口数の約5%の人間しか手に取っていないことが分かります。

 

 

要するに、本を買う人間自体が少数派なのです。

積読する人もいるので、実際に読む人はもっと少数です。

 

そう考えると、「100万部のベストセラー」など本当に大したことがないことが分かります。

 

読書家の私からすると、「100万部のベストセラー」などと言われると、日本人のほとんどが読んだ本だと「認知バイアス」がかかりますが、しかし実際はそんなことはないのが分かります。

 

私は、「人の興味は千差万別なんだな・・・」と実感しました。

 

自分が興味を持っていることに他人は興味を持っていない。むしろそんなことに興味を持っている人間は少数派。

 

このことに気が付かせてくれるのは、客観的な「数値」です。

 

需要のない「ブログ」を作ってしまう人は、認知バイアスにかかっていて、客観視ができていない人なのでしょうね。

 

 

追伸

これを見ると、日本人に求められている情報の傾向が良くわかりますよね。

・自己啓発本
・芸能人のエッセイ
・ライトなビジネス書
・エンタメ小説

などが受けがいいみたいです。

 

私は、ちょっと日本の将来が心配になりましたよ・・・(笑)

 

 

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