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【書評】仕事は楽しいかね?感想&要約 デイル・ドーテン著

 2018/03/29 書評 この記事は約 11 分で読めます。

 

こんにちは、タイキです。

今日は自己啓発業界の中でもベストセラーとして知られる、デイル・ドーテン著の「仕事は楽しいかね?」という本の要約と書評について書いていきますね。

 

「仕事は楽しいかね?」デイル・ドーテンについて

 

著者:デイル・ドーテンは何者なのか?

ドーテン,デイル
1950年生まれ。アリゾナ州立大学大学院(経済学)卒業後、スタンフォード大学大学院で学ぶ。1980年、マーケティング・リサーチ専門会社、リサーチ・リソーセス(Reserch Resources)を起業し、マクドナルド、3M、P&G、コダックなど大手優良企業を顧客に持つ全米でもトップ・レベルの会社にまで成長させる。1991年、新聞に執筆したコラムが好評を博し、執筆活動を開始。現在米国を代表する人気コラムニスト。氏が執筆するコラムは、100社以上の新聞社に配信され、毎週1000万人以上に愛読されている。執筆活動のかたわら、企業講演、従業員訓練やキャリア・セミナーを主催し、意思決定論、人材育成、キャリア・アップによる能力開発や成功をテーマに独自の理論を展開している

彼の著書より

 

肩書き的には、会社経営者です。ですが、実態は、コラムニスト、作家ですね。

また、「デイル・ドーテン」氏の公式サイトによると、

Dale Dauten has been researching leadership and innovation since his time as a graduate student at Arizona State University and Stanford University’s Graduate School of Business.

アリゾナ州立大学大学院とスタンフォード大学大学院で「リーダーシップ」と「イノベーション」について学んだと書かれています。

そして、1980年、大学院を卒業後30歳の時にマーケティング・リサーチ専門会社、リサーチ・リソーセスを立ち上げます。その後は、大学院で学んだ「イノベーション」について、

・ジョージア・パシフィック
・ペンスキー・オートモーティブ・グループ
・ジェネラル・ダイナミクス
・NASA
・キャタピラー

などの企業にコンサルティングを行ったとのこと。

また、「アイデアを生み出す方法」を見つけたと自称し、特許を出願しています。その後は、「仕事は楽しいかね?」を出版し、日本でも名が知られることになりました。

まず、大前提として、私は「仕事は楽しいかね?」読むか迷っている人に伝えたいことは、「彼から何を学ぶのか?」ということです。

経歴を見るに、彼の専門は、「イノベーション」です。

 

私はデイル・ドーテン著の「仕事は楽しいかね?」を読んで感じましたが、この本は表向きは「自己啓発本」という体裁ですが、実態は「イノベーション本」です。

 

おそらく「イノベーションに関する本」よりも「自己啓発本」にした方が売れるというマーケティング上の理由があると思いますが、この本は、自己啓発を学ぶというより、イノベーションを学ぶための本です。

(「THE MAX STRATEGY」という原題が「仕事は楽しいかね?」に邦訳されていることから、それは明らかだと思います。日本でここまで売れたのは、タイトルのおかげだと思います。「仕事は楽しいかね?」につられる日本人多すぎてワロタ。やっぱりこの国ヤバいわ

 

読んだ人の感想を見ていると、「仕事に悩んでいた私にヒントをくれた!」という声が多いですが、この本が本当に役に立つ人は、仕事に悩んでいる人よりも「何か新しいプロダクトを生み出そうとしている起業家」「イノベーションを学びたい人」です。

サラリーマン受けしそうな「自己啓発要素」を入れ、ライトなテイストで書かれていますが、実はこの本は、彼の専門分野である「イノベーション」を起こすノウハウが詰め込まれた濃い本なのです。
(そのせいで本来、読んだ方がいい層が読んでいない可能性もありますが。)

 

それを踏まえた上で、今からデイル・ドーテン著の「仕事は楽しいかね?」の要約を書いていきますね。

 

「仕事は楽しいかね?」の要約。大切なポイント

 

まず、あらすじです。

大雪で閉鎖になった空港で、偶然出会った老人の問いかけに、動揺してしまった35歳の“私”。日々の仕事にゆきづまりを感じ、未来に期待感をもてない私に、老人は一晩だけの講義を開始した。

先ほども言いましたが、この本を読んで学べるのは「イノベーション」です。そういう視点で見てもらえれば、すでに「仕事は楽しいかね?」を読んだ人でも、また違う感じ方をすると思います。

実際、デイル・ドーテン氏は「BrainTouring™」というアイデアを生成するオリジナル手法を特許出願しています。

その名前こそ、本に出てきませんが、この本で公開されている内容は、まぎれもなく「BrainTouring™」です。この本は、アイデアを生み出したい人向けの本なのです。

 

それでは、この本のとくに大切なポイントについて要約していきます。

 

試してみることに失敗はない

 

マックス爺さんは、「多くの人は、やりたいことがわかっていないんだから、目標なんて立ててもしゃーないよ。5年後の自分なんて想像もできないでしょ?」

と言っています。

 

そして、

「人生は進化だ。 そして進化の素晴らしいところは、 最終的にどこに行き着くか、 まったくわからないところなんだ」

 

「ゲイツ は、億万長者になったのは偶然だと言っている。 自分を突き動かしたのはお金じゃない、とも。じゃあ、何が彼を突き動かしたんだろう?」

 

「成功する人たちはね、自分がどこへ向かっているかということはわかってない──ただ、遊び感覚でいろいろやって、成り行きを見守ろうと思っている」

とわざわざ述べて、目標は立てるな!遊び回れと主張します。

 

「目標を立てるのではなく、とりあえず興味あることを試してみよう!」と述べています。

僕たちの社会では、時間や進歩に対して直線的な見方をしている。そういう見方を、学校でじわじわと浸透させるんだ──人生とは、やるべき仕事や習得すべき技術や到達すべきレベルの連続なのですよ。目標を設定して、それに向かって努力しなさい、とね。だけど、人生はそんなに規則正しいものじゃない。規則から外れたところでいろんな教訓を与えくれるものだ。人生は学校の先生にとっては悪夢だろうね

 

 

そして、行動することの重要性について述べています。

何かをやってみて、それがろくでもないアイデアだとわかったとき、きみはもとの場所に戻ることは絶対にない。
必ず、何かを学ぶからだ。学ぶべきことが何もなかった場合は、その前にしていたことに高い価値をおくべきだってこと。

 

たとえ、試してみて失敗しても「経験値」が得られる。だから行動すれば、必ず自分を変えることができる。そう述べています。

「色々やってみて、成り行きを見守ろう」という意味合いが込められています。

 

コインの表を出している人間は、実は何回もコインを投げている。

 

これだけ聞くと、「成功するのは運?」と思うかもしれません。もちろん、運も大切な要素ではありますが、決して運だけでは決まりません。

成功者は、試すことを続けたから成功したのです。試行錯誤を重ね、試し続けたことで成功を収めたのです。

 

覚えておいてほしい。”表”を出すコインの投げ手は、何度となく投げているのだということを。そしてチャンスの数が十分にあれば、チャンスは君の友人になるのだということを。

マックス爺さんは、試し続けることの重要性を述べています。

 

アイデアを生み出す3つのリスト

 

「そんなこと言っても、何を試し続ければいいのかわからない!」という人もいるでしょう。

もちろん、そんな状態の人のために、デイル・ドーテン氏は、「アイデアを生み出す3つのリスト」を作るように言っています。

 

(1)仕事に関してやっているすべてのことを書き出したリスト
(2)問題点や仕事に関してイライラすることを書き出したリスト
(3)仕事上でやったミスを全部書き出したリスト

 

です。

 

これらをすべて書き出すことで、新しいアイデアが生まれるとのことです。なぜなら、アイデアとは既存のものの組み合わせだからです。

あまり深く考えず、とりあえず頭に浮かんだ事を紙に書きだしてください。意外なところから、新しいアイデアは生まれてきます。

 

 

まとめ:

要するに、「仕事は楽しいかね?」著者のデイル・ドーテン氏は、

「自分の興味があることがあったら、どんどん試せよ!成功者はみんな自分の興味あることを突き進んでいったら、結果的に成功したんだよ」

ってことを言いたいのです。

 

 

 

実は、これと同じことを述べている成功者がいます。

(いい笑顔!)

 

それは、スティーブ・ジョブズ。

有名なスタンフォード大学のインタビューがありますが、そこで彼はこんなことを言っています。

 

 

Again, you can’t connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future. You have to trust in something ― your gut, destiny, life, karma, whatever. This approach has never let me down, and it has made all the difference in my life.

繰り返しですが、将来をあらかじめ見据えて、点と点をつなぎあわせることなどできません。できるのは、後からつなぎ合わせることだけです。だから、我々はいまやっていることがいずれ人生のどこかでつながって実を結ぶだろうと信じるしかない運命、カルマ…、何にせよ我々は何かを信じないとやっていけないのです。私はこのやり方で後悔したことはありません。むしろ、今になって大きな差をもたらしてくれたと思います。

 

 

ジョブズは、「今やっていることがどうなるか、結局わからない。だから、今、やっていることが将来、人生で何かの役に立つことを信じて生きるしかない」と述べています。

ジョブズはリード大学を中退し、 カリグラフィーに興味を持ち、勉強していました。その当時は、「 カリグラフィー」が何の役に立つかわからなかったが、後々MACに、沢山のフォントや美しい字間調整を搭載するきっかけになったと述べています。

これが「コネクティング・ザ・ドッツ」です。そして、「このやり方で自分は成功した!」とスティーブ・ジョブズは、主張しています!

 

学校教育では、「目標を立てて、それに向かってコツコツ努力していけば成功できる」と教えられますが、これはそれに真っ向から反するやり方です。

「目標なんか立てずに、自分の興味あること、情熱あることを追求しろ。それはきっと後で役に立つぞ!」と言っているのです。

「仕事は楽しいかね?」と同じ事を言っています。イノベーションの専門家と同じ事をジョブズは言っているのです!

おそらくジョブズは、「イノベーション」を大学で学んだからではなく、自分の人生経験から「とりあえず信じて行動してみる」ことの重要性を学んだのでしょう。

そして、ジョブズは結果的に「イノベーション」を起こし、数々のプロダクトを世に生み出したのです。

 

21世紀最高のイノベーターであるスティーブ・ジョブズが伝えている最強の人生論と同じ事を、この本(仕事は楽しいかね?)は伝えているのです!

なんとも凄い本だと思いませんか?

 

 

 

タイキが試し続けている事

「こんな偉そうな記事を書いて、おまえは何か試し続けているのか?」と感じる人がいるかもしれないので、最後にお話しします。ご覧の通り、私はブログを運営しています。

私がPDCAを回すのは、基本的にはブログです。具体的には、Googleアナリティクスを見て、直帰率が高い記事をリライトしたり、アクセスが集まっている記事には、ほかの記事を読ませる工夫をしています。

そんな感じで凄い地味ですが、試し続けています。ネオニートの私にとって、人生の最優先事項は、ブログです(笑)

私は、生粋の社会不適合者なので、ブログ命なんです。そのため、「良いブログを作るにはどうすればいいのか?」考え、チャレンジし続けていますよ。

個人的には、普通に社畜やるよりも、自分のメディア育てる方がはるかに、自由でやりがいがあって、稼げるので楽しくて仕方ないですね!

 

 

 

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