若者の○○離れの原因は、お金がないだけ。
甘ったれるな若者❗
年寄りは君たちくらいの年齢のときはモーレツに働いたんだよ。働きながら君たちを育てたのだ。
君たちの全ての原資は年寄りになった我々からのプレゼントだ。君たちに与えることはあっても奪ったことはない。ハングリーになれ。向上を目指せ。
目覚めて働け若者。 https://t.co/ZxNxYDjkdw— 高須克弥 (@katsuyatakasu) 2018年5月7日
先日、話題になった高須院長のこのツイート。
フリーメイソンなどという怪しげな組織に所属している時点で、彼は危険人物ですが、やはり、この発言は時代錯誤だと言わざるを得ません。
高須院長の時代は、ちょうど高度経済成長期で、経済は右肩上がりに成長し、人口もどんどん増え、年功序列制度も機能し、給料は年々上がっていった時代です。
しかし、今や人口は減る一方。
年功序列制度も崩壊し、日本経済も停滞しています。
また、平均給与は上がるどころか下がっているという現実があります。
日本は長く経済が低迷しているので、人の移動も停滞している。日本では過去10年で、鉄道輸送は9%、航空輸送は5.2%(いずれも人キロ)しか増えなかったが、欧州では、鉄道輸送が19%、航空輸送は55%も増加している。
米国には日本や欧州のような高速鉄道はなく航空輸送が中心だが、同じ期間で航空輸送量は20%伸びた。
日本人の給与所得者の平均年収は20年前には420万円もあったが、現在は360万円まで下がっている。ここ数年は横ばいが続いているが、物価が上昇しているので実質的な賃金はさらに低下した。
300万円台の年収では、家族4人が年2回、実家に帰省するだけも相当な負担である。20代前半の労働者の賃金は、40代後半の労働者の半分しかないので、若年層ほど状況は厳しい。
欧州や米国の1人あたりGDP(国内総生産)は日本と比較すると1割から5割ほど高いので、平均年収もその分だけ高いと思ってよい。これだけ稼いでいるにもかかわらず、高速鉄道に格安料金が設定されているという現状を考えると、 日本の移動コスト(特に鉄道)は極めて高いと言わざるを得ないだろう。
20年前と比較して、平均年収は下がっています。
そして、本来なら、給与が下がったならば、それにともない物価も減少するべきですが、アベノミクスなどの悪政で物価も上昇しているので、実質賃金はさらに低下している状態です。
また、日本の若者の初任給は上がるどころか、下がっています。
平成27年の初任給を高校卒以上の学歴別にみると、男女計、男女別ともに、女性の大学院修士課程修了を除き、全ての学歴で前年を上回っている
男女計大学院修士課程修了228.5千円(対前年増減率0.1%)
大学卒 202.0千円( 〃0.8%)
高専・短大卒 175.6千円( 〃0.9%)
高校卒 160.9千円( 〃1.3%)
男性大学院修士課程修了 228.5千円(対前年増減率0.4%)
大学卒 204.5千円( 〃0.8%)
高専・短大卒 177.3千円( 〃0.7%)
高校卒 163.4千円( 〃1.3%)
女性大学院修士課程修了 228.5千円(対前年増減率-1.0%)
大学卒 198.8千円( 〃0.8%)
高専・短大卒 174.6千円( 〃1.0%)
高校卒 156.2千円( 〃1.3%)
引用先:http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/15/01.html
そして、こちらが初任給の推移。年々下がっていることがわかります。
第1表 性、学歴別初任給の推移
高卒の女性は、初任給は15.6万円です。
さらに、ここから引かれることを考えると、実際の手取りは12万ほどでしょう。
都内であれば、生活することすらできない状態です。
この状態の若者に、「甘えるな!」とか「もっと金使え!」というのは、あまりに酷な話ではないでしょうか。
昨今、話題になっている若者の○○離れというのも、スマホやインターネットの登場でライフスタイルが変化したというよりも、若者がお金を持っていないことが原因です。
また、恋愛離れや結婚離れに関しても同様です。
異性交遊には、お金が掛かります。子供を育てるにも、お金はかかります。
先ほど、若者の初任給がいかに低いかご紹介しましたが、物価も上昇している中、消費に回すお金がないというのが若者の本音です。
物価が上昇している例がこちら。
引用先:http://www.smbc.co.jp/kojin/toushin/guide/step1/index02.html
1985年と2015年の物価の違い
1985年 2015年 上昇率 たばこ(マイルドセブン) 200円 430円 2.1倍 国立大学授業料(年間) 252,000円 535,800円 2.1倍 郵便はがき 30円 52円 1.7倍 銭湯入浴料 260円 460円 1.8倍 ランドセル 22,000円 36,000円 1.6倍 30年で2倍近く物価が上昇していました。
引用先:https://news.hoken-mammoth.jp/inflation/
今時の若者に対して物申す年配の人は、この30年間の事実を良く噛み締めて欲しい
・消費税 0%→8%
・健康保険 約8%→約11%
・年金保険料 約10%→約18%荒っぽく計算して、2割くらい手取りが減ってるようなもん。
手取り20万なら4万円、年収400万なら80万円、消えてるんだぞ・・・— mhl_bluewind@カリフォルニア (@mhl_bluewind) 2018年5月13日
勿論、物価が上昇した分、賃金が増えているわけではない(むしろ減っている)ので、若者の貧困を「能力不足」や「自己責任」で片づけるのは見当違いです。
高須院長のように、今の時代の現実を理解せずに、「自分たちの時代はこうだった!若者は甘えている」と感情的に言いだす大人が後を絶たないのは、なんとも残念なことです。
>>30歳以上の奴らのいう事なんて信用するな!”Don’t trust over thirty.”
こちらの記事でもお話しましたが、起業やキャリアに関しては、時代や文化の影響をもろに受けます。昔の教訓を真に受けるのは危険です。
日本の典型的なレールからもう降りた方がいい
私が若い人に伝えたいことは、
「もう日本でチャンスを掴もうとするな!」
ということです。
正確に言えば、就職したら一生安泰で、右肩上がりに給料が伸びていくのはもう無理だから、日本で社畜やる以外のキャリアを考えた方がいいということです。
すでに、
終身雇用や年功序列は崩壊しています。
年金とて老後に払われるかどうかもわからない時代です。
正社員として就職したとしても、安い賃金でこき使われ、切り詰めて生活しなければいけないだけです。
そして、政治はろくでもないことを行って、我々庶民の生活を苦しめています。
>>日本社会(この世の中)が異常な理由。なんかおかしい今の日本の違和感の正体。
「もうこの日本は終わっている」
といっても過言ではないです。
その証拠に普通に働いても、生活に困窮する時代になっています。
一部の人がたんまり儲ける一方で、貧困に苦しむ人もいます。
どっかの企業で働いたとしても、金持ちに安い賃金で使われるだけです。
どうやら、日本も来るところまで来てしまったようです。
だから、私は
「日本でサラリーマンやるほど報われないことはない」
と思っています。
今後日本の若者は、大企業、公務員、政府に対する儚い希望を捨てて、自分1人で生きていく覚悟を決めるべきです。
その選択肢として、
1.海外で通用する人材になる
2.インターネットを使ってビジネスをする
をおすすめしたいです。
まず、1。
日本で働いても報われないということに関しては、先に述べた通りです。
アベノミクスという大企業、株主優遇政策で貧富の差は拡大しています。そして、賃金は上がらないのに、物価は上昇しています。
これだけ見ても、日本で真面目に社畜やるのが馬鹿らしいということが分かります。
そして、他にも少子高齢化、年金問題、震災、村社会など生きていく上での弊害はあります。
日本と共倒れすることを避けるためにも、海外で通用する人材になる必要があります。そのためには、語学やスキルなどが必要です。
日本の職歴や学歴など海外では、まったく評価されません。
これは、ある意味朗報かもしれません。
例え、日本で非正規雇用やアルバイトしかしたことがなかったとしても、海外では「何ができるのか?」で評価されるのであまり関係ありません。
人材価値を上げれば、海外で通用する人材になることができます。
今のうちに、語学やスキルを磨いて、日本を脱出するプランを立てた方が、報われる可能性が高いでしょう。
ただ、当然ながら語学やスキルを学ぶためにもお金が必要です。
この費用を捻出できないという人も多いでしょう。
そういう人は、まずはインターネットを活用して、自分でビジネスを行うことをお勧めしたいです。
今の時代は、パソコン1台で起業できる時代です。
自分でサイトを作成して、何か商品を売ってみましょう。
もし、販売する商品がなければ、「アフィリエイト」をしてもいいでしょう。
インターネットビジネスで起業すれば、稼げるだけできるだけではなく、インターネットで集客するスキルと販売するスキルが身につきます。
このスキルは、もちろん海外でも使えます。
とりわけ、インターネットでビジネスを始めるというのは、追い詰められている若者への唯一の希望だと私は思っています。
インターネットビジネスで稼いだお金を、語学教育やスキルへの投資に使えば、より幅広いキャリアプランを描くことができます。
日本のどこかの企業に就職して、一生懸命働いたとしても、昇給も見込めず、賃金に見合わない長時間労働させられるだけです。
それならば、いっそのこと、日本の一般的なレールは降りて、別のことに力を注いだ方が明るい未来が待っているでしょう。
もちろん、理想は日本の政治が変わることですが、今までの傾向を見るに、その可能性は低そうです。
ですので、私たちは政治のせいにして、政治が変わるのを受け身的に待つのではなく、我々庶民は、個人でできることをして、これからの時代に適応していくことが大切だと思います。