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若者の○○離れの原因は、お金がないだけ。

 2018/05/17 社会問題 この記事は約 10 分で読めます。

 

 

先日、話題になった高須院長のこのツイート。

フリーメイソンなどという怪しげな組織に所属している時点で、彼は危険人物ですが、やはり、この発言は時代錯誤だと言わざるを得ません。

 

高須院長の時代は、ちょうど高度経済成長期で、経済は右肩上がりに成長し、人口もどんどん増え、年功序列制度も機能し、給料は年々上がっていった時代です。

 

しかし、今や人口は減る一方。

年功序列制度も崩壊し、日本経済も停滞しています。

 

また、平均給与は上がるどころか下がっているという現実があります。

 

 

日本は長く経済が低迷しているので、人の移動も停滞している。日本では過去10年で、鉄道輸送は9%、航空輸送は5.2%(いずれも人キロ)しか増えなかったが、欧州では、鉄道輸送が19%、航空輸送は55%も増加している。 

米国には日本や欧州のような高速鉄道はなく航空輸送が中心だが、同じ期間で航空輸送量は20%伸びた。 

 

日本人の給与所得者の平均年収は20年前には420万円もあったが、現在は360万円まで下がっている。ここ数年は横ばいが続いているが、物価が上昇しているので実質的な賃金はさらに低下した。 

 

300万円台の年収では、家族4人が年2回、実家に帰省するだけも相当な負担である。20代前半の労働者の賃金は、40代後半の労働者の半分しかないので、若年層ほど状況は厳しい。 

 

欧州や米国の1人あたりGDP(国内総生産)は日本と比較すると1割から5割ほど高いので、平均年収もその分だけ高いと思ってよい。これだけ稼いでいるにもかかわらず、高速鉄道に格安料金が設定されているという現状を考えると、 日本の移動コスト(特に鉄道)は極めて高いと言わざるを得ないだろう。 

 

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/54450?page=2

 

 

20年前と比較して、平均年収は下がっています。

そして、本来なら、給与が下がったならば、それにともない物価も減少するべきですが、アベノミクスなどの悪政で物価も上昇しているので、実質賃金はさらに低下している状態です。

 

また、日本の若者の初任給は上がるどころか、下がっています。

 

 

平成27年の初任給を高校卒以上の学歴別にみると、男女計、男女別ともに、女性の大学院修士課程修了を除き、全ての学歴で前年を上回っている

 

男女計大学院修士課程修了228.5千円(対前年増減率0.1%)
大学卒       202.0千円(    〃0.8%)
高専・短大卒    175.6千円(    〃0.9%)
高校卒       160.9千円(    〃1.3%)
男性大学院修士課程修了 228.5千円(対前年増減率0.4%)
大学卒       204.5千円(    〃0.8%)
高専・短大卒    177.3千円(    〃0.7%)
高校卒       163.4千円(    〃1.3%)
女性大学院修士課程修了 228.5千円(対前年増減率-1.0%)
大学卒       198.8千円(    〃0.8%)
高専・短大卒    174.6千円(    〃1.0%)
高校卒       156.2千円(    〃1.3%)

 

引用先:http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/15/01.html

 

そして、こちらが初任給の推移。年々下がっていることがわかります。

 

第1表 性、学歴別初任給の推移

 

 

高卒の女性は、初任給は15.6万円です。

さらに、ここから引かれることを考えると、実際の手取りは12万ほどでしょう。

都内であれば、生活することすらできない状態です。

 

この状態の若者に、「甘えるな!」とか「もっと金使え!」というのは、あまりに酷な話ではないでしょうか。

 

昨今、話題になっている若者の○○離れというのも、スマホやインターネットの登場でライフスタイルが変化したというよりも、若者がお金を持っていないことが原因です。

 

また、恋愛離れや結婚離れに関しても同様です。

異性交遊には、お金が掛かります。子供を育てるにも、お金はかかります。

 

先ほど、若者の初任給がいかに低いかご紹介しましたが、物価も上昇している中、消費に回すお金がないというのが若者の本音です。

 

 

物価が上昇している例がこちら。

引用先:http://www.smbc.co.jp/kojin/toushin/guide/step1/index02.html

 

1985年と2015年の物価の違い

1985年 2015年 上昇率
たばこ(マイルドセブン) 200円 430円 2.1倍
国立大学授業料(年間) 252,000円 535,800円 2.1倍
郵便はがき 30円 52円 1.7倍
銭湯入浴料 260円 460円 1.8倍
ランドセル 22,000円 36,000円 1.6倍

30年で2倍近く物価が上昇していました。

 

引用先:https://news.hoken-mammoth.jp/inflation/

 

 

勿論、物価が上昇した分、賃金が増えているわけではない(むしろ減っている)ので、若者の貧困を「能力不足」や「自己責任」で片づけるのは見当違いです。

 

高須院長のように、今の時代の現実を理解せずに、「自分たちの時代はこうだった!若者は甘えている」と感情的に言いだす大人が後を絶たないのは、なんとも残念なことです。

 

>>30歳以上の奴らのいう事なんて信用するな!”Don’t trust over thirty.”

 

こちらの記事でもお話しましたが、起業やキャリアに関しては、時代や文化の影響をもろに受けます。昔の教訓を真に受けるのは危険です。

 

 

 

日本の典型的なレールからもう降りた方がいい

 

私が若い人に伝えたいことは、

「もう日本でチャンスを掴もうとするな!」

ということです。

 

正確に言えば、就職したら一生安泰で、右肩上がりに給料が伸びていくのはもう無理だから、日本で社畜やる以外のキャリアを考えた方がいいということです。

 

すでに、

終身雇用や年功序列は崩壊しています。

年金とて老後に払われるかどうかもわからない時代です。

正社員として就職したとしても、安い賃金でこき使われ、切り詰めて生活しなければいけないだけです。

 

そして、政治はろくでもないことを行って、我々庶民の生活を苦しめています。

 

>>日本社会(この世の中)が異常な理由。なんかおかしい今の日本の違和感の正体。

 

 

「もうこの日本は終わっている」

といっても過言ではないです。

 

その証拠に普通に働いても、生活に困窮する時代になっています。

 

一部の人がたんまり儲ける一方で、貧困に苦しむ人もいます。

どっかの企業で働いたとしても、金持ちに安い賃金で使われるだけです。

 

どうやら、日本も来るところまで来てしまったようです。

 

 

だから、私は

「日本でサラリーマンやるほど報われないことはない」

と思っています。

 

 

今後日本の若者は、大企業、公務員、政府に対する儚い希望を捨てて、自分1人で生きていく覚悟を決めるべきです。

 

その選択肢として、

 

1.海外で通用する人材になる

2.インターネットを使ってビジネスをする

 

をおすすめしたいです。

 

まず、1。

 

日本で働いても報われないということに関しては、先に述べた通りです。

アベノミクスという大企業、株主優遇政策で貧富の差は拡大しています。そして、賃金は上がらないのに、物価は上昇しています。

 

これだけ見ても、日本で真面目に社畜やるのが馬鹿らしいということが分かります。

 

そして、他にも少子高齢化、年金問題、震災、村社会など生きていく上での弊害はあります。

 

日本と共倒れすることを避けるためにも、海外で通用する人材になる必要があります。そのためには、語学やスキルなどが必要です。

 

日本の職歴や学歴など海外では、まったく評価されません。

これは、ある意味朗報かもしれません。

 

例え、日本で非正規雇用やアルバイトしかしたことがなかったとしても、海外では「何ができるのか?」で評価されるのであまり関係ありません。

 

人材価値を上げれば、海外で通用する人材になることができます。

 

今のうちに、語学やスキルを磨いて、日本を脱出するプランを立てた方が、報われる可能性が高いでしょう。

 

ただ、当然ながら語学やスキルを学ぶためにもお金が必要です。

この費用を捻出できないという人も多いでしょう。

 

そういう人は、まずはインターネットを活用して、自分でビジネスを行うことをお勧めしたいです。

今の時代は、パソコン1台で起業できる時代です。

 

自分でサイトを作成して、何か商品を売ってみましょう。

もし、販売する商品がなければ、「アフィリエイト」をしてもいいでしょう。

 

インターネットビジネスで起業すれば、稼げるだけできるだけではなく、インターネットで集客するスキルと販売するスキルが身につきます。

このスキルは、もちろん海外でも使えます。

 

とりわけ、インターネットでビジネスを始めるというのは、追い詰められている若者への唯一の希望だと私は思っています。

 

インターネットビジネスで稼いだお金を、語学教育やスキルへの投資に使えば、より幅広いキャリアプランを描くことができます。

 

日本のどこかの企業に就職して、一生懸命働いたとしても、昇給も見込めず、賃金に見合わない長時間労働させられるだけです。

 

それならば、いっそのこと、日本の一般的なレールは降りて、別のことに力を注いだ方が明るい未来が待っているでしょう。

 

もちろん、理想は日本の政治が変わることですが、今までの傾向を見るに、その可能性は低そうです。

ですので、私たちは政治のせいにして、政治が変わるのを受け身的に待つのではなく、我々庶民は、個人でできることをして、これからの時代に適応していくことが大切だと思います。

 

 

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