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資本主義は銀行家によって仕組まれたマネーゲームに過ぎない。

 2016/11/12 お金 この記事は約 12 分で読めます。

 

タイキです。

先日、書いたこちらの記事が割と好評だったようなので、もう少し掘り下げていきます。

>>なぜ人々は、お金のために働くようになったのか?

 

簡単に言うと、銀行家が「利子」という本来は、存在しない金を徴収するようになってからすべてが狂い始めました。

この世に存在している「貨幣量」は、銀行家が刷らないことには増えません。それなのに、流通している貨幣以上のお金の返済を求めたら、限られたお金のパイの奪い合いになり、誰かが負け組になるのは、当たり前です。

 

例えば、市場には1000というお金しか流通していないのに、銀行家は貸し付けたお金+利子(1100)を徴収しようとします。その結果、限られた貨幣量を奪い合うようになり、その中で勝ち組と負け犬が誕生します。金が返せなくなった負け組に対しては、「担保」という名目で財産を徴収したり、さらに借金を貸し付けたりします。

 

このようにして、利子を絞るところまで絞りつつ、紙幣を新たにすって「経済成長」なるものが誕生したかのように見せつけます。はっきりいって、銀行が紙幣をすれば、市場に流通するお金も増えるので、消費量も投資量も増えます。そのため、GDPが増えるのは当たり前のことです。好景気を演出することができます。

 

それとは、逆に、銀行家が市場に流通するお金を減らそうと思えば、利子を返せない負け組が誕生するので、会社が倒産したり、株価が下がるので、不景気も演出できます。

要は、何が言いたいのかというと、

 

好景気も不景気も銀行家が作っている

好景気を演出したければ、1000しかお金が存在しない市場に、紙幣を吸って、1200(市場に流通する貨幣を増やす)にすれば、消費も投資も触れるので、好景気になります。不景気を演出したければ、1000しかお金が存在しない市場に、本来は存在しない利子をとってマネーストックを900(市場に流通する貨幣を減らす)にすれば、皆が消費も投資も抑えるので不景気になるというわけです。

 

ミルトン・フリードマンは、世界大恐慌がFRBによって意図的に引き寄せられたと主張しています。

フリードマンは、金本位制が問題であったと理解しており[15]、著書『A Monetary History of the United States, 1867-1960』の中で、大恐慌はこれまでの通説(市場の失敗)ではなく、不適切な金融引き締めという裁量的政策の失敗が原因だと主張した。金融政策の失敗を世界恐慌の真因としたフリードマンの説は、2012年現在も有力な説とされており[1]、その後の数多くの研究者が発表した学術論文によって、客観的に裏付けされている[16]。ベン・バーナンキFRB理事(当時)は、2002年のフリードマンの誕生日に「あなた方は正しい。大恐慌はFRBが引き起こした。あなた方のおかげで、我々は二度と同じ過ちを繰り返さないだろう」とこの主張を認めている

こちらより

 

 

このように、銀行家は好景気と不景気を作り出します。

 

彼らの目的は、もちろん「富の独占」。最終的に、自分たちのところにお金が全部集まってくるように仕組んでいるわけです。借金が返せない人間からは、担保を取ったり、さらにお金を貸し付けることで儲けられます。その後に、市場に流通するお金を増やして好景気と思わせる。たくさん消費&投資をさせ、どんどんお金を貸し付ける。

で、きりがいいところで今度は、金融引き締めをして限られたお金のパイの奪い合いをさせて、勝ち組と負け犬が出てくるのを待つ。そして、負け犬の財産を差し押さえたり、さらに利子をつけてお金を貸し付ける。

 

この繰り返しで大儲けです(笑)そこらのヤクザよりヤクザなことを世界規模で行っているわけです。仮に借金が返せなくなっても銀行はまったく損をしません。なぜなら利子自体が本来は存在しないお金ですし、銀行家は、信用創造といって本来あるはず以上のお金を貸し付けることができるからです。

例えば、支払準備率が10%ならば、銀行に1000万あれば、1億まで貸し付けることができます。(これを信用創造といいます。)

つまり、本来存在しない9000万というお金がどこからか生まれてくるわけです。仮に、9000万失っても決算書上では、損をしているようにみえるが、実はまったく損をしていないというわけです。

(ここら辺の詳しい説明は、省略します。これ以上書くと経済学者の本みたいになりそうです)

 

このように、信用創造と利子なるものを使いこなして、あるはずもないお金の力によって、好景気と不景気を生み出しているのが銀行家です。

このことが分かれば、われわれは1つの真理にたどり着けます。

 

 

お金のためとか馬鹿じゃないの?

ってことです。ここまで読んできてちゃんと理解できた方ならば、いかにお金というものが幻想であるか認識できたことだと思います。好景気、不景気、勝ち組、負け犬などこのような言葉で洗脳し、お金をたくさん稼いで消費すること、投資することに価値があると思わされているだけなのです。

本当のことを言えば、お金をひたすら追い求めたところで、幸福にはなれませんし、仮に莫大なお金を稼いだとしても今の資本主義というマネーゲームでは、それも銀行家の手に渡ります。年収1億とか稼いでも半分は、税金ですし、資産10億円とかあっても死んだら、相続税で半分ぐらいもっていかれます(笑)国にわたったお金は、銀行にも渡りますね・・・

 

つまり、お金のため=銀行家を潤わせるためといっても過言ではないのです。実際に、年収と人生の幸福度は比例するものではなく、ある程度で頭打ちになってしまうそうです。

 

以下、こちらより引用。

人生にも損益分岐点がある

「’02年にノーベル経済学賞を受賞した米プリンストン大学の心理学者、ダニエル・カーネマン教授が面白い研究をしています。それによると感情的幸福は年収7万5000ドル(約900万円)までは収入に比例して増えますが、それを超えると比例しなくなるんです」

こう語るのは「幸福学」を専門とする慶應義塾大学教授の前野隆司氏。これは、アメリカの世論調査会社ギャラップ社が45万人を対象に行った健康と福祉に関する調査の回答を分析した結果だ。ちなみにこの額は、米国の一世帯当たりの平均年収7万1500ドル(’08年)をわずかに上回るものだ。前野氏が続ける。

「収入の低い人にとっては、身の安全や健康、そして食糧の確保という意味で、おカネを得ることが長期的な幸せにつながります。誰も寒さで凍えたり、空腹に悩まされたりする生活を送りたいとは思いませんからね。しかし、一定限度を超えると、幸福度は上がらなくなります。そもそも金銭による幸せというのは長続きしないものです。人間は収入が増えれば増えるほど欲しがってしまうものなのですが、満足感は一瞬で消えてしまうものです」

人の幸せにはカネのほかにも色々な要素が影響してくる。健康、安全、夢があるか、他人に対して感謝の気持ちがあるか、といった要素がからみあって幸福度は決まるのだ。なかでも人間関係は重要な要素である。前野氏が博報堂と行った研究によると、友人が多いほど幸福度が高く、フェイスブックのような交流サイト上の友達の数と幸福度の間にも相関関係が見られたという。

「年収1000万円を超える人でも、楽な生活ができていると感じる人は少ない」と語るのはビジネス書作家の木暮太一氏だ。

「年収300万円の人から見れば、1000万でも足りないなんて贅沢を言うなと思われるかもしれません。しかし、実際そのようなことはありえます。

人生を会社経営の視点から考えたらわかりやすいかもしれません。たとえ1000万円の売り上げがあったとしても、その売り上げを立てるために1500万円の経費がかかってしまえば、会社は赤字になります。同じように1000万円という年収のために、健康や家庭、自由といった財産を経費として差し出さなければならないのなら、その人の人生は赤字になります」

人生にも会社経営と同じように損益分岐点があるのだ。もっと稼ぎたい、もっとカネが欲しいと望むあまり、体を壊すほど働いたり、家庭をかえりみなくなったりすれば、その損益分岐点はますます高くなっていく。つまり幸福度は下がっていくのだ。

冒頭のカーネマン教授の研究によると、年収7万5000ドルが幸福度のピークだった。これは、そのくらいの額を稼ぐ生活が、収入で得られる満足感とかかる費用(仕事のプレッシャーや忙しさ)のバランスがいいということなのだろう。

もちろん、日本と米国では物価や文化も違うし、為替レートの問題もあるので、日本人にとってどのくらいの年収がいちばん幸福感を得られるのかは一概には言えない。日本の平均世帯年収は約550万円なので、米国と同じく平均より少し上がいちばん幸せだとすると600万円くらいかもしれない。また、世帯年収1000万~1200万円が最も幸福感が高いという内閣府の調査もある。同調査によると、収入がその額を超えると幸福度はなだらかに低下していく。

一気に使うか、分けて使うか

当然のことながら、年金暮らしになれば、現役時代並みの収入は得られない。しかし、あくせく働く必要がなく、自由時間が増えるので、人生の損益分岐点はかなり下げることができる。

年収200万円の暮らしも経験したが、テレビの仕事や講演などを数多くこなし年収1億円稼いだ年もあったという宗教人類学者の植島啓司氏はこう語る。

「ある経済誌の調査では、米国の大富豪とタンザニアの遊牧民の幸福度はたいして違いませんでした。幸福度というのは、いまの状況そのものよりも、先の見通しがどうであるかということに関わってきます。いまカネがあっても失うかもしれないと思っていれば不幸ですし、これからだんだん良くなると感じている人は幸せですよね」

結局のところ、収入の多寡が幸福に与える影響は極めて限定的なようだ。

一方で、カネの使い方には確実に幸せになれる方法がある。カナダにあるブリティッシュコロンビア大学の心理学者エリザベス・ダン准教授は、カネの使い方と幸福度の関係について研究を続けてきた。その結果、「いくつかの原則が、幸せな方法でおカネを使うのに役立つことがわかった」と語る。

「1つ目は体験を買うということです。旅行やコンサート、特別な食事といった体験は服やソファを買うよりも多くの幸福をもたらしてくれます。

2つ目は贅沢の頻度を下げること。好きなことをいつもしていたい、美味しいものをいつも食べたいという気持ちはわかりますが、出費のメリハリをつけたほうが楽しみは増します。

3つ目は、先に払って後で消費することです。クレジットカードやローンとは逆に、先に払って後で受け取るほうが満足感は増します。旅行代金などは早めに振り込んでおいたほうが、旅への期待も含めて楽しむことができる。

そして他人に投資すること。そうすることで社会的なつながりが生まれ、幸福度が増します」

前出の木暮氏は、カネの使い方と満足度について次のように分析する。

「少し専門的になりますが、経済学の用語で『限界効用逓減の法則』というのがあります。わかりやすい例でいうと、1杯目のビールはうまいが、2杯目のビールでは同じ満足感は得られない。3杯目の満足感はもっと下がるというものです。

この法則に基づけば、初めての海外旅行でグアムに行った年収300万円の人と、しょっちゅうリピートしているヨーロッパにまた出かけた年収1000万円の人では、どちらのほうが満足度が高いか、明らかでしょう」

木暮氏は、幸せになるためのカネの使い方として、自分のなかの「当たり前」の基準を下げることが大切だと説く。

「たとえばボーナスや遺産相続で大きなおカネが入ったとき、それを一気に使ってしまえば、そのような贅沢が当たり前になってしまいます。それよりも、入ってきたおカネを一度忘れて、毎月使えるおカネを少しずつ増やしたほうが、満足度は高まります」

例えば、大きい額の退職金が入ってきたからと言って、家のリフォームや車の買い替えにまとまった額を使ってしまうよりも、老後の生活を少しずつ底上げしたほうが、消費することで得られる幸福感は確実に高まる。

一定の収入があるに越したことはない。だが、もっと重要なのは、カネをどう使えば幸せになれるのかをよく自覚することなのだ。

「週刊現代」2014年12月6日号 第2部 これを超えると不幸になるらしい「年収900万円=最大幸福」説は本当か?より引用。

 

 

何のために、生きるのか?と改めて考えてみると、「お金を稼ぐために生きる」という人は、あまりいないと思います。

ほとんどの人は、「楽しくて幸福な人生を送るため」と考えるでしょう。

 

金をたくさん稼いで、不幸になったら、本末転倒です。金のため、金をモチベーションにしている人ほどこういうことになりやすいわけです。

なお、この記事を読んだ人に誤解してほしくないので言っておきますが、

金をたくさん稼ぐことがいけないのではなく、金をモチベーションにしている状態がまずいのです。

 

金のために魂を売った人

を芸能人でも起業家でも文化人でもあらゆる分野でそういった人をたくさん見かけますが、なんとも哀れに思えて仕方ありません。彼らにとっては、お金をたくさん稼ぐことがまるで生きがいであるかのように感じている人も沢山いますが、そういう人は何か大切なことを失ってしまった人が多いような気がします。

 

とりあえず、あれです。

記事にもあるように、最も幸福度を感じられる年収を自分の好きなこと、情熱があること、で稼げるようになるのが一番幸せなのでしょう。そしてそれは、そんなに難しいことではないと思います。今はインターネットというメディアがある時代です。日本全国でも1億人以上の人口がいます。10万人に1人にあなたの存在が認知され、ファンになっていただくだけでも自分がオリジナルな価値を提供して稼ぐことは、できるのです。勿論、すぐにできることではなく、時間は、かかりますがね。

 

嫌で嫌で仕方ない仕事をお金のためにするよりは、こういった生き方を早いうちに目指した方がはるかに、幸せに生きられると思います。

お金のためとかそれこそ洗脳ですよ。お金沢山稼いで、心がボロボロになっている人とか目も当てられません。

自分の人生なんだから死ぬ時に、自分が最も幸福になれる選択をもっとしていくべきなのです。

 

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