ジョン・トッドの自分を鍛える!: 「知的トレーニング」生活の方法 書評レビュー
タイキです。
昔は、かなりの自己啓発本を読んでいましたが、最近はあまり読まなくなってしまいました。ところが、最近書店を徘徊していると興味深い本に出くわします。たくさんの自己啓発書に触れてきた経験からすぐに、「これは名著に違いない!」と分かりました。
それが、ジョン・トッドの「自分を鍛える」という本です。
ジョン・トッドは、1800年生まれの実践的かつ深い哲学的史さに満ちた「人生案内」で知られる牧師、著述家です。彼の書いた「自分を鍛える」は、アメリカでは大人気のベストセラーになっているそうです。
この本が出版されたのは、1835年なので、自己啓発の古典と言えるでしょう。この時には、ニューソートや引き寄せの法則などは誕生しておらず、ジョン・トッドの自己啓発には、カルヴァン主義の教えが詰め込まれています。
要は、神様から自分が選ばれた人間であることを確信するために、勤勉で禁欲的であれ。っていうのがカルヴァン主義なんですが、
この本は、カルヴァン派の牧師が書いた本というだけあって、自己改善、自己成長をモットーにしています。
普通に、読んでいても面白いですが、キリスト教の知識と著者のバックグランドを理解していると、より理解が深まるのでは、ないでしょうか。
ジョン・トッドの「自分を鍛える」では、
・勉強の本当の目的
・先人の知恵を活用して、成功する方法
・付き合うべき友人と付き合うべきではない人
・本を自分の血肉にする方法
・相手から信頼される会話術
・読むべき本の見分け方
・なぜあなたは読書をすることで魅力的な人間になれるのか?
・聞き上手と思われるために、相手から何を聞くべきか?
・良い本、良い人間関係に巡り合えるようになる方法
・メイソン11の法則ー人間関係を好転させるルール
・心の平安を保つためにするべき1つの習慣。
・・・などなど。最近の自己啓発本とは、違い自分を成長させるための具体的な方法が公開されています。読み終わって感じたのですが、自己啓発本というより「修養書」といった本がいいかもしれません。自助論などと同じくくりです。著者が牧師でなおかつカルビン主義なので、かなりストイックで勤勉を推奨する本といった印象を僕は受けました。ただ、およそ200年前の古典が普通に今でも通じる内容であることに驚きを隠せませんでした。
というか全く古臭くもありませんし、現代に書かれた本と言っても普通に納得します。この本には、時代に左右されない普遍の原則が詰め込まれているからです。やはり、人の心理はそうそう変わらないのかもしれません。
追伸
どうでもいいことかもしれませんが、「メイソン11の法則」とか堂々と本の中で公開していますし、この人もしかしたら、フリーメイソンかもしれません(笑)もし、「メイソン11の法則」がフリーメイソン起源の人間関係を構築するためのノウハウならば、すごいこと知ってしまったかもしれません・・・(笑)巷の人間関係の本がゴミに思えてきます。さすが、裏社会の人たちは一味違いますわ