本を買うというのは、他人の人生を買うことだと改めて思いました。
コピーライターのタイキです。最近は、お金は本にばかり使っている気がします。分厚くて高くて学術書をAmazonでひたすらポチポチしていたら、カートの合計金額が10万円以上になっていました。そして惜しげもなく、「1クリック」で購入してしまいました。
学術書というのは、読む層が非常に限られた人なので、大衆向けの本と違い、多売薄利はできません。利益を取るため、1冊以上の値段が高かったりします。そんなものをポチポチしているとあっという間に10万、20万は超えるわけです。
ただ、僕はこれに払うお金を惜しんだことは1度もありません。なぜなら、それ以上の価値が得られることが確定しているからです。考えてもみてください。その分厚い本には、著者が自分自身に払った教育費、時間、労力+仮説、検証、証明、論文執筆した集大成が詰められているのです。普通に、1冊書くのに20年とかかかっている本も沢山あります。
僕は、そういう本が1万円以下で買える状況がとても恵まれていると思います。普通に考えてその人の20年が1万円で買えるのは、美味しいと思います。
ありがとうございます。1冊の本であなたの人生(研究の成果)を知ることができて幸いです。この知識を自分のものにして、もっと世の中を良くしていきたいと思っています。
と思いながら感謝して本を購入しています。
後世に生まれた人間は、先人の知恵を安く、簡単に手に入れられるので、基本的に生まれる時代が遅い人間ほど知能が上がり、人的資源が高くなります。そういう意味で僕は、18歳の青年から「大学生になったのでネットビジネス始めました!」とかいうメールが来ると、その人の将来のポテンシャルに恐れを感じます。自分もまだそこそこ若い方だとは、思いますが、それでもそれ以上に若い人間が怖いのです。
「いったいこの人は、将来どんな人間になるのだろうか?」
そういう風に本能的に感じています。これは、おそらく老人が若者に対して感じてしまう老婆心のようなそれに近いかもしれません。どうやら僕は、見た目は20代でも思考が老人になってしまったようです(笑)
ほとんどの若者は、酒やギャンブルや女へ溺れて、自分の人生を破滅させますが、中には「光る原石」のような人もいます。「この人は今はあれでも、将来は天才になるんだろうな・・・」という人です。そういうポテンシャルを秘めた若者が凄く怖いのですが、積極的にかかわりたいとも思っています。
自分1人じゃ何もできない。
さて、老婆心はここまでにしておいて・・・(笑)僕は、己の力をまったく信じていません。自分1人でできることなんてたかがしれています。生まれてから今に至るまで、僕はたくさんの人々に助けられて生きてきています。たくさんの人から教育を受けて、知識をもらったからここまで来ることができました。僕1人でできたことなんて何もないです。そこには、すべて他人が関わっています。直接助けてくれた人もいれば、間接的に助けてくれた人もいます。教師は、前者で本や教材は後者です。今、自分が当たり前のように知っていること、できることももともとは他人が教えてくれたからできるのです。僕一人の力ではありません。僕一人の力では、いまだパソコンすら使えなかったでしょう(笑)
だから、僕は常にだれかを頼るのです。なぜならだれの手も借りなければ、今だ言葉すら話すことができない赤ちゃんなみの知能だったかもしれないからです。そういう意味でも僕は、本を買うときは常に著者に感謝しています。
「あなたの人生の知恵はしっかりと継承しました。いずれ僕もそれを後生の人に継承させるつもりです。本当にありがとうございました」