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自己啓発のルーツは、アンチ・キリストがつくった偽キリスト教(ニューソート)。

 2016/11/13 宗教 自己啓発 この記事は約 10 分で読めます。

 

今回の話は、主に自己啓発の歴史についてのお話なんですが、自己啓発について語る場合は、宗教への言及を避けることができません。なぜなら、現在の自己啓発、成功法則と呼ばれる類のものは、ほとんどがキリスト教から派生しているからです。

ただ、キリスト教から自己啓発から生まれたといっても、厳密には本物のそれではなく、アンチ・キリスト(反キリスト)と呼ばれるキリスト教の破壊を企てようとする連中が作ったキリストの教えを捻じ曲げて、表面上はそれっぽく作った「偽キリスト教」から派生しています。

 

この事実を知ったとき、こんなことを知らずに、自己啓発にどっぷりとつかっていた自分を反省するとともに、一歩間違えば人生を破滅しかねないほどの中毒を持つ自己啓発が実は、成功者を排出するどころかむしろ、「腑抜け人間」を量産してしまうそれだと知って、やはりこの事実を広める必要があると判断しました。

 

結論からいうと、自己啓発に嵌っても意味がありません。これが偽キリスト教に源流を持つ以上、そこらへんのカルト宗教と同じです。

 

では、それを今から解説していきます。自己啓発がカルトだというと、今自己啓発に嵌っている方は、驚くと思います。僕もそう思いましたが、やはりこれが人々をカルトの道へ誘い込んでいる以上、その真実を見抜いたら叩かざるを得ません。僕とかは、本を買うだけでとどまったのでまだましな方ですが、高額なセミナーやDVDを購入してしまう人もいるでしょう。

そこまでしたのに、金と時間だけ失って人生が何も変わらないという人が後を絶ちません。

 

もはや、この構図は信者からお金を巻き上げる新興宗教と大差ありません。

ですので、ここからは、自己啓発批判をしていきます。

 

 

まず、Wikipediaによると自己啓発書が誕生したのは、ジェームズ・アレン氏の「原因と結果の法則」とのことです。

 

自己啓発書

自己啓発書(じこけいはつしょ)とは、人間の能力向上や成功のための手段を説く書籍のこと。

1902年に発売されたジェームズ・アレンの『「原因」と「結果」の法則』がそのルーツと指摘されることが多い

『道は開ける』(日本国内で200万部以上の販売)、『人を動かす』(日本国内で400万部以上、全世界で1500万部以上の販売)、『7つの習慣』(日本国内で100万部以上、全世界で1000万部以上の売り上げ)、『思考は現実化する』(全世界で3000万部以上の売り上げ)、『小さいことにくよくよするな!』(全米で500万部以上の販売、世界135ヶ国で出版)など、世界各地でベストセラー・ロングセラーになっている本も多数存在する。

こちらより

 

で、自己啓発書の源流とも呼ばれるのが、有名なジェームズ・アレンの「原因」と「結果」の法則」であるとのこと。ジェームズ・アレンは、イギリスの作家です。彼の著作について調べていると「ニューソート」なる言葉を見つけました。

著書

アレンの著書は、個人の能力を向上するために心の中の「思いの力」を使うことを示している。生前の彼は有名にも金持ちにもならなかったが、彼の仕事は、ニューソート運動を含む世界中の人々に影響を与えた。1902年に出版されたAs a Man Thinkethは、アレンのもっとも有名な著書であり、今や、自己啓発書の古典と考えられている。この著書の基本的な仮定は「気高い思いは気高い人を作り、低俗な思いは惨めな人を作る」である。アレンのAs a Man Thinkethは、もっとも広く知られた著書であるがThe Way of Peace(1907年)の方が、彼の、ニューソートをより正確に反映している。

1912年にアレンが死去した後も、妻リリー・L.アレンは雑誌The Epochを発行し続けた。

こちらより

 

どうやら、夢は何でも叶う。成功したいならば、それを達成できると思い込め!と聞き心地が良いことを言っている彼自身は、有名になることもお金持ちになることがなかったとそうです。

(まあ、人生の形は人それぞれなんで別にいいと思いますが、成功哲学を語る人間が成功していないというのは、説得力に欠けますね)

 

で、彼の仕事はニューソート運動に影響を与えたとのこと。といってもニューソートなんて言われてもほとんどの日本人は、知らないでしょう。これは一言で言えば、キリスト教の新思想です。一津見、高尚なものであるかのような印象を受けますが、ただのキリスト教の異端の1つにすぎません。

 

ニューソート

ニューソート(New Thought、新思考)は、19世紀アメリカ合衆国で始まったキリスト教における潮流のひとつ、一種の異端的宗教・霊性運動で、現世利益の追求を戒めるキリスト教プロテスタント系のカルヴァン主義への反発を背景として生まれ[1]、ラルフ・ワルド・エマーソンの哲学を支えに徐々に社会に浸透した[2]。アメリカのメスメリスト[3](催眠治療家)・心理療法家フィニアス・クインビー[4]やクリスチャン・サイエンスの創始者メリー・ベーカー・エディの思想を中心とする。アメリカの対抗文化の流れを汲むニューエイジの源流のひとつである。
ニューソートは、聖書の内容を従来とは違う立場から解釈しようとするもので、「人間の意識は宇宙と繋がっている」と考え、その根拠を聖書に求める思想が主流である[5]。「そもそも『原罪』は存在せず、あらゆる人々がキリストの力を内包している」「正統的宗教哲学は数百年間過ちを犯し続けてきた」といった主張を展開して異端視されたが、従来の禁欲的キリスト教思想に疑問を抱いていた思想家、労働者、零細農場や工場の経営者らに影響を与えた[6]。
「生長の家」の創設者谷口雅春が光明思想と訳しているように、気持ちを明るく保つことによって運命が開けるというポジティブ・シンキングや、日本でも著作がベストセラーになっているイギリス出身の牧師ジョセフ・マーフィーの成功法則などもニューソートの一環であり、いわゆる成功哲学の著者の多くがこれに属する人々である。心や思考の性向が健康や経済状態として表れる(思いは現実になる)という考え方は、現代の自己啓発やビジネス書の源流である。日本では、オリソン・スウェット・マーデン(英語版)(1850 – 1924)やウィリアム・ウォーカー・アトキンソン(英語版) (1862 – 1932、別名ヨギ・ラマチャラカ)、ラルフ・ウォルド・トライン(英語版)(1866 – 1958)の翻訳書が明治後期から昭和初期に出版された[1][7]。マーデン、アトキンソンは中村天風、トラインは谷口雅春や京セラの創業者稲盛和夫などに影響を与えた。

 

こちらより

 

そうそうたる自己啓発の有名人の名前が名を連ねているわけですが、現在の自己啓発のルーツは、この「ニューソート」にあるということです。

で、注目してほしいのが黒文字にしたところ。

ここがニューソートが本物のキリスト教ではなく、アンチ・キリストの人たちが作成した偽キリスト教である何よりの証拠です。

 

ちょっと専門的な話になってしまいますが、「原罪」が存在しないという主張は、ユダヤ教、キリスト教の存在そのものを否定することと同じだからです。アダムとイブが神様が禁じたリンゴを食べてしまったことを「原罪」といいます。そのせいで、人間は神様の寵愛を受けることができなくなりました。その後、イエスキリストが表れ、無罪のまま十字架にかけられることにより、人の原罪が許されました。そこから神と人間の契約が始まり、神様の教えを守ることで人間が救われるようになりました。

 

ですので、原罪がないという主張は、どう考えてもあり得ないわけです。

「そもそも『原罪』は存在せず、あらゆる人々がキリストの力を内包している」「人間の意識は宇宙と繋がっている」などという根拠も聖書には、存在しません。

このように、明らかにインチキとされるような教義を掲げているのが、ニューソートなのです。

 

以下がニューソートの概要です。

 

概要

禁欲を説いたカルヴァン主義への反発として19世紀に生まれた運動で、源流として、新教のカルヴァンに火刑にされた16世紀の神学者・医者・人文主義者セルヴェストス(ミシェル・セルヴェ)や17〜8世紀の科学者・神学者・神秘家エマニュエル・スウェデンボルグを認める向きもある[2]。直接的には、フィニアス・クインビーというメスメリスト(催眠治療家)・心理療法家の治療哲学・病気観が元になっている。彼は、患者の心の在り様が病に影響しており、病気の本質は患者が持つ誤った信念であり、信念を正せば病気が治ると考えた[6]。ニューソート運動は「ポジティブ・シンキング」という言葉を通して普及し、アメリカの価値観[8]や成功哲学や自己啓発のルーツの一つとされている。

マーチン・A・ラーソンはニューソートの主張を以下のように要約する。
・人間の心情と意識と生命は宇宙と直結している。
・あらゆる病の本質は自己意識に対する無知が原因である。
・原罪は存在せず、万人が「キリスト」の力を内包している。
・全人類に喜びと成長と発展と幸福の機会が既に与えられている。
・人間は内なる「神」の一部を顕現すべく無限の発展を遂げつつある。
・正統的宗教哲学は数百年間過ちを犯し続けてきた。
・愛の力は神の意志の地上的表現である。

こちらより

 

 

禁欲的なカルヴァン主義への反抗運動として生まれたのが、ニューソートです。このニューソートから生まれたのが自己啓発ということになります。

といっても上記の内容は、聖書の内容とは相反することですから、「神様の教え」でもなんでもないわけです。キリスト教の知識がない人は、分かりにくいと思いますが、

上記の内容は、明らかに「神様(キリスト)の教え」に反抗するものとなっています。

 

例えば、

原罪は存在せず、万人が「キリスト」の力を内包している。

まともに聖書を読んだ人間ならば、このような教義がありえないものであることにすぐに気が付けるでしょう。むしろ、ここまで行くとキリスト教を馬鹿にしています。

正確には、人は神の被造物であり、神様を信仰することで、聖霊の力を受けることができるというのが正しい解釈です。

 

だから、ニューソートは、「アンチ・キリスト」が作った偽キリスト教だと確定することができるのです。

 

で、このような思想から自己啓発が始まって

ここから、引き寄せの法則、ポジティブシンキング、ジョセフ・マーフィーの成功法則、ナポレオンヒルの「思考は現実化する」などを生み出しました。

このように、ニューソートなどという偽キリスト教から生まれたのが自己啓発なのです。ですので、自己啓発本をいくら読んでもそれは、そこらへんのカルト教祖にお金を貢いで教えを乞うのと同じようなものです。

 

自己啓発とは、非常に危険な思想だと思います。偽キリスト教から生まれたのが自己啓発ならば、本当の教えを知りたければ、聖書を読めばいいのです。聖書は、宗教書というよりは、どちらかというと「修養書」に近いです。これが最古の啓発書なのだろうと僕は読んでいてそう感じました。

おかげで現代の自己啓発がいかにインチキなのか知ることができました。自己啓発がしたい人は、高額なセミナーは言ったり、自己啓発本を買いあさるのではなく、「聖書」を読んでください。

ここには、神様が「完全な人間にどうすればなれるのか?」ということについて公開しています。

 

偽キリスト教から誕生した自己啓発が偽の成功法則ならば、聖書は、キリストの教えを伝える本物の成功法則が書かれていると言えるでしょう。

世の中には、本物がある一方で、偽物も沢山あるので注意しましょう。特に、自己啓発に関しては99.99%は偽物です。だから、僕はあえて多くの日本人が嫌がるであろう宗教の話をしつつも、自己啓発の危険性について広めなければならないと思ったのです。ご了承ください。

 

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