あえて正社員にならない生き方(人生)も全然ありでしょ。

世間では、正社員として働くことが、まるですべてかのように物事を語っている人が沢山います。実際に、正社員になれず、非正規雇用として働くうちに、人生に絶望してしまい、自殺してしまう人もいます。
ですが、私は、「別に正社員として働く生き方がすべてではない。もっと別の生き方があってもいいのでは」と思っています。
例えば、派遣社員やフリーターなどは、その雇用の不安定さと低賃金などのデメリットばかりに焦点が当てられているわけです。
しかし、派遣社員やフリーターは正社員よりは「時間の自由」が効くというメリットもあります。
もちろん、この自由な時間を遊んだり、適当に過ごしていては将来性はないかもしれません。
正社員をやらないことで、空いた時間を自分の将来のキャリアのための勉強やサイドビジネスを軌道に乗せたりすることに時間を使うならば、むしろ「派遣社員」や「フリーター」というのは、自分の将来を見据えた良い生き方だと思います。
以下、それの良い例。
◎家賃2万5000円の風呂なしアパートに住み続けた理由とは?
例えば、東京での下積み時代のこと。又吉は、吉本興業の養成所に通っていた時を含めて、生活が維持できる程度の必要最低限のアルバイトしか、やってこなかったという。それは、実家からの仕送りが多かったとか、貯金があったからというのではない。お金は全然なかった。しかし、あえてバイトをしない、という選択をしたのだ。
「同期のヤツとかは、大体週3とか週4でバイトして、月15万円くらい稼いで、風呂付きのアパートに住んだりしてました。同世代の大学生と同じような生活をしようとしてたんです。それを見て、すごい違和感があったんですよ。“何しに東京に来てるんだ?”って」
その時の又吉は、仕方なく月に5〜6回バイトに行って、風呂なし・トイレ共同の家賃2万5000円のアパートで暮らしていたという。極力バイトをしないようにして、同期たちがバイトに割いている時間を、お笑いのネタを書くことに費やしていたのだ。
「お笑い芸人として売れることを目標とするなら、お笑いに費やす時間をまず確保しなければダメですよね。バイトを週1回にすれば、週の半分バイトしているヤツが5年間かけてお笑いに費やす時間を、2年半で確保することができるはず。もし、そのふたりの才能が同程度なら、売れる可能性が2倍早くなると考えていました」
このような、限られた資源(この場合は時間)の投資すべき順序を考えることは、さまざまな国の所得格差を経済モデルから分析する開発経済学の分野でも重要視されている。
「そのときの僕の考え方について、番組に出演している先生からは正しいと言われて、ああやっぱりな、と思いました。同時に、自分の中にも経済の合理性があったんだなという驚きも。でも、なかなかこの考え方は、世間では通用しないですよね。普通、きちんとバイトをしながら、夢を追っているヤツのほうが偉いと思われるじゃないですか。僕の場合は、結構、周りにも迷惑をかけてましたから(笑)」
知り合った人には、お米を送ってくれるように頼んだり、本当に空腹が辛くなった時は、お笑いライブのチケットを売っていて、興味を持ってくれた人に、「今日はどちらでご飯を食べるんですか? 僕もお邪魔していいですか?」などと聞いたことがあったという。
「芸人仲間からも、アイツは人間としてヤバい、とか言われてました(笑)。ただ、それができたのは、自分のやっていることは間違っていないという確信があったから。あと、こういう話は、お笑いのライブでも話せるので、そんなに悲惨な気持ちではなかったんですよね。空腹は辛かったですけど(笑)」
小説『火花』が芥川賞受賞!又吉直樹が語る「芸人の経済学」とは?より:
又吉直樹さんは、下積み時代は、お笑い芸人として成功するために、最低限の労働(ライスワーク)しかしませんでした。そして、空いた時間をお笑いに費やしたからこそ、成功したと述べています。
もし、又吉直樹さんが食うために正社員(フルタイムジョブ)をやっていたら、もしかしたらTVで彼を見る事はなかったかもしれませんね。
確かに、正社員(フルタイムジョブ)をやれば、生活は安定するのかもしれません。しかし、その分、自分の時間を失い、挑戦したいことをできなくなるというデメリットもあります。
正社員を続けるのは、見えないリスクがあります。
人のリソースは限られているのに、正社員やりながら、副業でビジネスをして、それで食えるようになったら、独立みたいなのは一番ダメだと思います。
週5日8時間も働いていたら、他の事できないし、どうしても空いた時間は仕事のストレスの気を紛らわすために使いたくなりますしね。
結局、どっちも失敗する可能性が高いです。
私個人の意見としては、
一生サラリーマンとして生きていくつもりがないなら、別に正社員にならなくてもいい
と思っています。
もし一生サラリーマンとして生きていくならば、退職金やボーナス、その他もろもろの福利厚生がしっかりとしている企業で正社員になったほうがいいでしょう。
生涯年収が高い企業に就職することが、自分の人生の命運を分けます。
しかし、自分のキャリアプランに「脱サラ」が含まれているならば、年功序列や退職金などまったく関係ない話になってくるので、あえて正社員にならない生き方(人生)も全然ありだと思います。
サラリーマンをやらないことのメリットを最大限に活用して、自分らしい生き方を追求していけばいいのです。
私も会社をクビになってからは、派遣やリゾートバイトしながら、ビジネスを始めましたが、はっきり言って、正社員やってた時よりもはるかにイキイキとした人生を送れるようになりましたよ(笑)
正社員(フルタイムジョブ)をやってた時なんて、会社に人生を盗まれている感がありましたからね。
又吉ほどストイックではないですが、週3日ぐらい働いて、残りを自分のビジネスに費やしていました。結果、それでお金も稼げるようになったので、正社員時代よりもはるかに金銭的には楽になりました。
会社をクビになったときは、落ち込みましたが、結果オーライだったと思います。
ともあれ、
「自分は何のために働くのか?」
を考えることが重要ですね。
目的もなしに社畜続けていたら、マジで「つまらない」人生になりますよ。
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