職業ナンパ講師の人にマーケティングコンサルしてみた。

どうも、昔一緒にナンパしていた人が
「ナンパ講師」になっていて驚いたタイキです。
今の時代は、ナンパ講師なんてそこら中にいるので、
別に特別なことではないんですがね(笑)
彼は、ナンパ講師として1年ほど活動を続けているらしく、どうやらだいぶ苦しい思いをしているそうです。
彼のビジネスモデルは、非常にシンプル。
Twitterや紹介でフロントのナンパセミナーに参加してもらう(価格2万円)
で、ナンパセミナーに参加してもらった人に、
lineで連絡を取り、バックエンドの3か月の長期ナンパ講習に参加してもらう(価格30万円)
このやり方で利益を出し、生計を立てていました。
売り上げとしては、3か月で4~5人ほど長期講習をとっているそうなので、
単純計算で3か月で、150万円。1年で、約600万円。
ナンパ講師の人は、ルブタンやグッチ、バレンシアガ、ディースクエアードなどの高級ブランドを好んで身につけているので、もう少し稼いでいるのかと思いましたが、そうでもないようです。
むしろ、女受けがいい高級ブランドの服を買ってるので、200万円ほど借金があると言ってました。
(彼曰く、見た目が9割のナンパでは、身なりにお金をかけるのは投資!)
そういうわけで、「マーケティングのコンサル」をしている元コンビ相手の私の噂をかぎつけて、彼は私にコンタクトをとってきました。
私としても、辛い思いも楽しい思いも一緒に経験した「ナンパ仲間」が窮地となっては、力を貸さないわけにはいきません。というわけで彼の相談に乗ることにしました。
話を聞いてみると、彼の問題点は2つありました。
1.労働集約型
2.リピーターがほとんどいない。
1.労働集約型
ナンパ講師は、労働集約型なので、自分が働いている時間=収入です。自分がナンパ講習を辞めたら、売上げは0になります。
そして、時間は限られているので収入にも限りがあります。しかし、ナンパ講習がメインの収入源である以上、ナンパ講習を辞めるわけにはいきません。
そこで、私は彼に30万円から50万円に値上げすることをアドバイスしました。値上げすれば、少ない人数で売り上げも上がり、労働時間を減らすことができるからです。
彼は、そんなことしても大丈夫なのか?と聞いて来ましたが、
私は、ニッチ化すること。ポジショニングをすれば、大丈夫と伝えました。
彼は、28歳まで童貞でした。(ナンパで童貞卒業し、経験人数は50人以上とのこと)
彼は、28歳まで女性経験が全くない状態から、「ストリートナンパ」の世界に飛び込みその身一つで戦って、己を変えたのです。
世間から見れば、「いい年して何やってるんだお前は。」という印象を持たれると思いますが、しかし、20代後半で童貞の人たちからしてみれば、彼はまるで「メシア」的な存在です。
私は、「それが強みになるから使うべきだ!」と言いました。
ターゲットを絞り、ポジショニングを変えさせました。
つまり、「20代後半の童貞を卒業させるエキスパート」です(笑)
ニッチ化する代わりに、よりターゲットのニーズに沿った形にパッケージしてあげれば、値上げしても全然大丈夫だよ~と伝えました。
他のナンパ講師は、マーケティングのマの字も知らない奴ばかりなので、おそらくこれで彼の一人勝ちでしょう。
そして、ナンパ講習する時間を短くして、ナンパ教材を作成することをすすめました。イメージとしては業界で有名な「岡田尚也」氏のような感じ。
講習だけではなく、コンテンツ販売して、収入源の分散と労働集約型からの脱出をすすめました。
2.リピーターがほとんどいない。
そして、もう一つの問題点は、リピーターががほとんどいない事。
講習終了したら、そのままフェードアウトしてしまう講習生があまりにも多い。
しかし、これは当たり前で彼はナンパ講習が終了した「講習生」に連絡を取っていなかったのです。
これは、講習生とコミュニケーションをとることで、改善できるので、連絡の頻度を増やすことをアドバイスしました。
そうすることで、お客さんと長い関係を築くことができます。
そしたら、自然とリピートもしてくれます。
彼は、「でも売るものがない・・・」と言いましたが、
私は「売るのはナンパ講習じゃなくてもいい」と伝えました。
ナンパ教材でもいいし、
ネットナンパの講習でもいいし、
ナンパの音声添削でもいいし、
ファッションコーディネートでも洋服買い物同行でもいいし、
ナンパ合宿でもいいし、
人生を切り開くマインドセットセミナー(笑)
とかでもいいのです。
大切なのは、お客さんが何に悩んでいるかを特定し、それにマッチした商品、サービスを提供すること。別に業界にこだわらなくていいのです。
神田昌典さんを見てください。
彼は、様々なジャンルの本や教材を出しまくっています。
マーケティング、占星術、英語、マインドマップ、自己啓発、人生論、ロジカルシンキング、キャリア論、速読・・・
もはや「何屋」さんなのかは不明ですが、でも売れるならそれは相手に価値を提供できているということなので、正しいのです。
それでLTVが上がれば、正しいマーケティングができているという何よりの証拠ですから。
という難しい話を、先日ナンパ講師の人にしてきました。