斎藤孝「使う哲学」書評レビュー
どうも、タイキです。
先日、斎藤孝さんの「使える哲学」という本を読みました。
この本を読んで思ったことがあります。
「へ~哲学って金になるんだな・・・」
って。
これは、あれです。
別に、哲学を教えて金を受け取るとかそういうことを
いっているわけでは、ありません。
むしろ、哲学を使っていくことで、自分の思考を進化させて、
新しい視点を取り入れていくのです。
基本的に、人といのは、かなり自己中心的な生き物です。
常に、自分のことを考えていて、利益を考えています。
特に、人々がインターネット上を徘徊する理由なんて1つ。
「自分にとって価値のある情報を求めている」
ということです。
そしてこのニーズに答えられないブログは、消えていくのです。
あまりにも競争が激しい中、どうやって生き残るのか?
その方法は、もう1つしかないと思います。
それは、コンテンツの質を高めるということです。
コンテンツの質を高めて、初めてブログを訪れた人を魅了して
自分のブログのリピーターにしてしまうのです。
ブログは、書けば書くほどコンテンツが積みあがっていきます。
そして、それに比例して人も集まってきます。
人が集まるものは、自分にとって利益がある場所です。
自分にとって無駄なものには、時間も割きません。
結局のところ、コンテンツの質が良ければ、
人が集まるという結論が出ます。
面白い本と役に立つ本は、違う
大切なことなので、述べておきますが
面白い本と役に立つ本は、まったく違うということです。
面白い本は、エンターテインメントであり、
役に立つ本は、読者のメリットになるものです。
例えばですが、コンテンツは個人の色を出しましょう!
と言っている人がいますが、それよりも大切なことは、
コンテンツ自体の質です。
コンテンツの質が高ければ、評価はされるし、ファンも十分につきます。
例えば、影響力の武器とかがそんな感じです。
あれは、著者の色があまり見えないですが、
本の内容自体がいいので、評価されています。
逆に、巷にたくさんあるビジネス書は、
著者のストーリーや自慢話であふれていて個人の色が出ていますが、
大抵は、駄本です。
面白くても内容が薄ければ、誰もファンにならない。
これが現実です。
じゃあ、質のいいコンテンツってどうするの?
という答えが「哲学」にあると思っています。
哲学とは、答えの出ない真理(アポリア)を考えることです。
哲学とは、考える学問なのです。
「哲学とは何か?」
ということを思考した結果、そのような回答が生まれました。
そもそも「哲学とは何か?」というところから
哲学者があれこれ議論している状態ですからね。
絶対的な答えなんて考えても到達できないのです。
自分で言葉を定義するのが、「哲学」の本質だと僕は思っています。
・愛とは何か?
・友情とは何か?
・好かれる人間とは?
・徳とは何か?
・信頼とは何か?
・善と悪について
・面白いコンテンツとは何か?
・コピーライティングとは何か?
・マーケティングとは何か?
・集客できるブログとは何か?
こういった絶対的な答えが出ない事象にたいして
自分なりに、考えて意味を定義する。
それが、哲学だと思っています。
で、こういうことができるようになってくれば、
それこそコンテンツなんていくらでも作れます。
ブログやYoutubeにコンテンツを投稿するだけでなく、
本を書くことや商材を販売することもできるようになります。
「コンテンツが作れない」という人は、
哲学を学んだ方がいいと思います。
そうすると、自分で言葉を定義する癖がついてきますので。
上記のような絶対的な真理が存在しないことについて
考えて、自分で定義を決めてそれをブログ等で情報発信すればいいのです。
「ああ、それは合っているよ」という人もいれば、
「それは間違っている」と批判してくる人もいるでしょう。
でもそれでいいのです。
大切なのは、自分にとっての真理を定義して、それを発信することです。
そうすることで、それに共感してくれる人もあらわれてきます。
企業理念とかといっしょです。
外に自分の考えを発信していくことで、共感してくれる人が現れるのです。
そしてその人がいずれファンになって、ブランドができて、
商品を買ってくれる。こういう流れがあります。
万人に受けようとしないことです。
哲学を使って、コンテンツを生み出せば、
あなたのオリジナル性も出ますし、
それが誰かのベネフィットになることもあります。
ターゲットの人に「価値がある」と思ってもらえればいいのです。
哲学を知識として覚えるのではなく、
自分の思考に取り入れる感じでインプットしていくことで、
自分の血肉になっていくと思います。
哲学を学ぶとは、思考プロセスを学ぶということなのです。
そして学んだ思考プロセスを使っていくのです。
これこそ哲学が「使える」状態でしょう。
斎藤孝さんの「使う哲学」は、
上手く哲学と実用を組み合わせた良書だと思います。