もうこれ以上、人間関係で悩まない極意 ─今こそ、「縁起人」として生きろ。要約まとめ
コピーライターのタイキです。
先日、苫米地英人さんの
「もうこれ以上、人間関係で悩まない極意 ─今こそ、「縁起人」として生きろ。」
という本を読んでみたので今回は、その書評レビュー&要約まとめ
について話していこうと思います。
こちらの本です。
これは、人間関係の本ですね。
著者の苫米地英人さんは、「洗脳」が専門なはずですが
様々な分野の本を出版しています。
人間関係に関する本ならば、その専門家が書いた本の方がいいだろと思っていたのですが、
思った以上に良い内容でしたので、内容を要約してシェアしようと思います。
もうこれ以上、人間関係で悩まない極意 ─今こそ、「縁起人」として生きろ。要約まとめ
釈迦の教えをベースとした人間関係を円滑にする方法について
公開されています。今までにないタイプの本だと思います。
まず、この本の内容を完全に理解するためには、
いくつか理解しておかなければならない概念があります。
縁起、空観、仮観、中観という概念です。
これらは、すべて釈迦が口説いたとされる仏教の概念です。
縁起とは、「すべての存在は関係でできているということ」です。
この世のありとあらゆる物や人は、すべてそれ単体ではなく、他との関係でなりたっています。
例えば、とある45歳の男性は、その人個人は何者でもなく、周りとのかかわりにおいて
存在しているということです。
例えば、妻との関係では「夫」として存在し、
娘との関係では、「父」として存在し、
会社との存在では、「従業員」として存在します。
このように、すべての存在は、それ単体では意味がないものであり、
他の人や物などの関係においてのみ存在をするというのが縁起です。
で、このすべての存在は、他との関係で成り立つということは
それ単体では、まったく存在意義がないものです。
これを空の概念といい、「空観(くうがん)」といいます。
「空観(くうがん)」とは、縁起においてすべての存在は空であるということです。
45歳の男性は、他の存在との関係において存在しており、
それ単体としては、空なるもの「空観(くうがん)」です
「仮観(けがん)」とは、すべての存在は空であるという「空観(くうがん)」にたいして
それぞれの役割を持たせるということです。
先ほど、縁起「すべての存在は関係でできているということ」
という概念を解説しましたよね。
で、すべての存在はそれ単体では空なるものである「空観(くうがん)」ということも
解説しました。
「仮観(けがん)」とは、その空なるものに対して意味、役割を持たせるということです。
仮という概念がついているように、あくまで一時的な存在です。
どういうことなのか、解説しましょう。
そもそもこの世に存在するすべての物は、移り変わっていく諸行無常です。
諸行無常とは、
この世の現実存在はすべて、すがたも本質も常に流動変化するものであり、一瞬といえども存在は同一性を保持することができない
ということです。
つまり、すべての存在には、他との関係において何らかの意味や役割があるが、「仮観(けがん)」
それはまた時間がたてば変化するということです。
例えば、人と弁当。
これらは、食べるものと食べられるものという意味や役割があります。「仮観(けがん)」
ですが、弁当を食べ終えてしまったらどうなるでしょうか?
食べるものと食べられるものというそれぞれの役割が
ゴミを捨てる人とゴミに変化します。
つまり、縁起においてそれぞれに役割や意味があったとしても
それらは、時間がたてば変化するということです。
夫婦が離婚をすれば、
夫、妻というそれぞれの役割は変化します
ただの男と女という関係になりますよね。
つまり、たとえ縁起においてそれぞれに意味、役割があったとしても
それはすべて、一時的なものに過ぎない「仮観(けがん)」であるということです。
「仮観(けがん)」とは、空なるものに対して仮の意味、役割を持たせるということです。
これは、上記で説明させていただきましたが、時の流れとともに変化していくものです。
そして最後に、中観(ちゅうがん)という概念について。
中観(ちゅうがん)とは、「空観(くうがん)」と「仮観(けがん)」という
概念を知ったうえでそれらのバランスをとっていきましょう
ということです。
すべての存在は、空であるという考えに固執していては、
ダメですし、すべての関係は、一時的なものであると認識し、それに執着するのも
また良くありません。
前者の考えに固執すると、「無気力人間」が生まれます。
後者の考え「世の中の全ての事柄は仮の存在である」に固執すると、また妙に悟ったような
人間を生み出すことになります。
つまり、この「空観(くうがん)」と「仮観(けがん)」のどちらにも執着をせず、
2つのバランスをとって生きていきましょうというのが、「中観(ちゅうがん)」です。
縁起:「すべての存在は関係でできているということ」
空観(くうがん):すべては空である
仮観(けがん):あらゆる空なる存在に意味、役割を付ける
中観(ちゅうがん):「空観(くうがん)」と「仮観(けがん)」のバランスを取る
です。
人間関係で悩まないためにも縁起人になれ
で、苫米地氏が言いたいことは、
上記の概念を理解したうえで「縁起人」になりなさいということです。
つまり、
人間関係があるからこそ、自分という存在に役割が与えられているということ。
そしてそのそれぞれの意味、役割もいずれ変化していくということ。
を理解せよということです。
つまり、今あなたがムカつくとかウザいと思っている人間関係も
変化することはできます。
自分から積極的に、相手に価値を提供していけば
その関係を改善することはできます。
自分、相手という人間関係があり、そこには何らかの意味や役割
というのが存在しています。「仮観(けがん)」
で、自分が変化していけば、相手もあなたとの関係における意味や役割を
変化せざるを得ない状態へなるということです。
人間関係を円滑にしていくためには、
相手に利益を与えられる人間になることです。そうなると関係もまた変化していきます。
縁起人になるとは、
縁起:「すべての存在は関係でできているということ」
空観(くうがん):すべては空である
仮観(けがん):あらゆる空なる存在に意味、役割を付ける
中観(ちゅうがん):「空観(くうがん)」と「仮観(けがん)」のバランスを取る
などを理解し、良い人間関係を構築するために、
相手を尊重し、そして自分を変化させられる人間のことです。
相手に口うるさくいったところでその「関係」は変化しません。
追伸 苫米地英人は詐欺師?
また、こちらの動画は、苫米地英人の信者だった人が、苫米地に高額な金額を払って、騙されてしまったという体験談を語っています。参考になると思いますので、興味がある方は、視聴してみてください。
自分も苫米地英人氏の本を読んでいたので最初見た時驚きましたが、はっきり言って、これを聞く限り彼は信用に値しない人物だと思います。
もし「苫米地」信者の人がいるならば、こちらの動画を見て目を覚ましてください。
追伸2
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