共産主義も資本主義も人を不幸にする。

共産主義:計画経済が機能せず、食料が手に入らなくて餓死した人多数。
資本主義:行きつく先がディストピア。競争で疲弊する
共産主義は、史上最悪のイデオロギー。
一応、「食っていけるだけ資本主義の方がマシだろ」という認識が皆にあるので、「資本主義」が採用されているにすぎない。
しかし、「資本主義」の行きつく先は、一部の人に富が集中し、大多数が貧困を強いられる超格差が生まれるディストピアだ。
「通貨発行権」を持っている人が最終的に勝つルールだ。
それ以外の人は、この社会でお金を稼ぐために、常に競争を強いられる。
利子を返すために、企業は売上を上げ続けなければならない。しかし、市場規模は限られているので、必ずパイの取り合いになる。
すると、どこかの企業が借りたお金を返せずに倒産することになる。そして会社員は失業する。
日本に限っていえば、少子高齢化で人口は減り続けているのだから、経済成長は絶対に起こり得ない。
今、日本で起こっていることは、日本人がどんどん貧乏になって、人口が減少し続けているということだ。
需要が極端になくなり、つまり、売上を上げられないので、利子を返せずに、倒産する会社が今後どんどん出てくることになる。
銀行家が倒産した会社から担保を取り上げて、資産を増やす一方、大多数の庶民は失業する。
資源が有限であるこの社会で、無限に経済成長をし続けることなどできない。
だから、資本主義は最終的には崩壊するシステムなのだ。
さらに、現代人を不幸にしている理由としては、「資本主義=競争社会」であることだろう。
売上を上げなければ、利子を返せずに倒産してしまう。
だから、どこの会社も売上を上げることに必死だ。
すると、必然的に巷に強烈なマーケティングメッセージが飛び交い、人々は消費を煽られることになる。
そして、マーケティングメッセージに洗脳された人々は、
「あれが欲しい」「これが欲しい」と渇望し、
「たくさん稼いで欲望を満たすことこそ勝ち組だ」と考えるようになり、「もっとお金が欲しい」と思うようになる。
金を稼ぐことに躍起になると、他人を出し抜くために、地位財を手に入れるためにより一層努力する。
しかし、他人も同じことを考えているので、なかなか他人に勝つことができない。
すると、両方とも疲弊し、非地位財を失う。
●地位財=他人との比較優位によってはじめて価値の生まれるもの
(例:所得、社会的地位、車、家など)
●非地位財=他人が何を持っているかどうかとは関係なく、それ自体に価値があり喜びを得ることができるもの
(例:休暇、愛情、健康、自由、自主性、社会への帰属意識、良質な環境など)
そして、人生に幸福度を感じられなくなってくる。
地位財を手に入れた人も、自分より上の人と比較してしまい、それでは満足できなくなる。
本当は、生きるためにお金なんて、そこまで必要ない。
しかし、多くの人は、「マーケティングメッセージ」に洗脳されているので、たくさん消費するために、たくさんのお金が欲しいと思う。
・いい服を着たい
・ブランドのバッグを欲しい
・年収1億円欲しい
・フェラーリに乗りたい
・高級時計を身につけたい
・みんなから凄いと思われたい
そして、地位財を手に入れるために多大な努力を費やし、結果的に非地位財を失うのだ。
人々は、本来は必要ないものを手に入れるために必死に努力をして、競争して疲弊している。
これが資本主義が皆を不幸にしている理由だ。
幸福になりたければ、欲望はできるだけ少ない方がいい。
率直に言えば、「たくさん稼いで欲望を満たすことこそが幸福だ」というのは、ただの洗脳でしかない。
人は、欲望を満たせていないと不満を感じる。
だから、欲望が大きい人ほど不満を感じやすい。
年収1億円ないと嫌だという人は、年収5000万円でも欲求不満に感じるだろう。
年収400万円で十分だという人は、年収400万円で満足できる。
高級マンションに住みたい、フェラーリに乗りたいという人と、
1kの部屋でいい、車はいらないという人。
後者の人の方が、欲望が少ないので、満足しやすい。
100人の女とやりたいと考えている男と、結婚相手としかしないと考えている男。
前者は大変だ。
現実的な話をすると、100人の異性と関わりを持つのは、多大なコストがかかる。
そして、100人の女とやりたいと考えている人は、それが達成できない限り、いつまでも欲求不満になる。
だから、自分の人生を不幸に感じやすい。
人の欲望は際限がない。
そして、大きな欲望ほどそれを満たすのは難しく、自分の人生を不幸に感じてしまいやすい。
この資本主義社会では、あらゆる手段で欲望を植え付けられて、
「この商品を買って、おまえの欲望を満たせば幸せになれる!」
と洗脳される。
しかし、前述したように強欲は人を不幸にする。
だから、本当に幸福になりたければ、欲望なんてできるだけ少ない方がいいし、シンプルに生きた方がいいのだ。