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幸せになる勇気。岸見一郎のアドラー心理学の要約まとめ。内容ネタバレ

 2016/02/28 書評 自己啓発 この記事は約 10 分で読めます。

 

コピーライターのタイキです。

 

先日、岸見一郎さんの書いたアドラー心理学本である

「嫌われる勇気」の続編である「幸せになる勇気」という本を

読んでみたので要約まとめ、内容ネタバレ、書評&感想について話していきます。

この本の内容は、一人でも多くの人に広めたいと思っています。

 

幸せになる勇気とは?

 

前作「嫌われる勇気」というベストセラー本の続編です。

本書は、前作と同じアドラー心理学を青年と哲人の対話を

通して学んでいくことができます。

 

前作の「嫌われる勇気」から3年後、図書館司書として働いていた

青年が、学校教師になります。

青年と哲人の対話二部作目です。

 

幸せになる勇気の内容ネタバレ

 

では、以下ネタバレです。

 

・課題の分離

 

「あなたは、他者の期待を満たすために生きているわけではない」

「他者もまたあなたの期待を満たすために生きているわけではない」

⇒ 自分の課題に他者に介入させてはならないし、他人の課題には、介入してはならない

 

それが誰の課題であるかは、

「その選択によってもたらされる結末を、最終的に受け入れるのは誰なのか?」

というので決まります。

 

例えば、勉強ならば教師でなく、学生

就職ならば、親ではなく子

仕事ならば、部下ではなく上司

 

です。

 

 

・教育の目標=自立を促すこと

 

アドラー心理学では、人はみな無力の状態から脱し、より向上していきたい

という「優越性の追求」を抱えて生きる存在だとされます。

つまり、自由を求め、無力から脱し、自立を求めているのです。

教育とは、その子供たちの「自立」を援助してあげるものです。

 

 

・すべては「尊敬」から

 

対人関係では、相手を尊敬して接することが不可欠だとのことです。

尊敬とは、相手をありのままに見て、その人が唯一無二の存在であることを知る

能力のことです。

 

アドラーは、尊敬についてこのように定義しています。

目の前の他者を変えようとも操作しようともしない。何かの条件をつけるのではなく、

つまり無条件で「ありのままのその人」を認める。

 

 

・尊敬は、強要できない

 

この世で強要できないものは2つあります。

それは、「愛」と「尊敬」です。

ワンマン社長や独裁者に従うのは、彼らを尊敬しているからではなく、

そのルールを破った罰を受けないようにするためです。権力に服従している状態です。

 

多くの人は、権力で相手を行動させようとしますが、そこには「尊敬」が

ありません。だからこそそこには、「人間関係」はない状態といえます。

尊敬がない関係では、相手はあなたのことを理解しようとも認めようともしません。

 

だから、まずはこちらが相手を「尊敬」するのです。

見返りを求めるのではなく、相手をありのままで見るのです。

そうすると、相手もあなたが自分を理解してくれていることが分かれば、

次第にあなたを尊敬するようになります。

 

 

・共同体感覚とは何か?

 

共同体感覚とは、「他者への関心」です。

つまり、相手が興味を持っていることに自分も関心を示すということです。

これが「尊敬」への最初の一歩となります。

 

 

・誰もが先生であり、生徒である

 

誰かが上とか下とかそんな概念はそもそも存在せず、

人にはそれぞれの長所短所があります。

あなたが、小学生の子供に教えることがあれば、逆に彼らから教わることもあります。

すべての人間は、生徒であり、そして先生であるのです。

あなたが普段バカにしている人からも学べることはたくさんあります。

 

 

・今、この瞬間から新たな人生を始める

 

過去に目を向けることは、何も意味がありません。

人生というのは、何を達成したかではなく、何をして生きているのかです。

過去の悲劇に酔うことは、現在、そして未来の可能性をぶち壊す可能性があると

アドラーは言います。

過去は、現在、未来の延長戦にはありません。

あなたが望む人生には、今この瞬間からなることができます。

 

 

・問題行動の「目的」

 

これには、5つの段階があるとされます。

 

1.称賛の段階

2.注目喚起

3.権力争い

4.復讐

5.無能の証明

 

です。

 

1.称賛の段階

 

誰かから称賛されたい、褒められたいというのは、目的にして行動します。

 

2.注目喚起

 

注目を浴びたい、目立ちたいという目的で行動します。

こういう人は、小学生のクラスにかならずいたと思います

 

3.権力争い

 

反抗です。親や教師に対して、権力争いとして

憎しみという感情で自分に注目してもらうため行動します。

 

4.復讐

 

相手に対して復讐をします。つまり、相手の嫌がることをし続けます。

嫌悪や憎悪といった感情を相手に持たせつづけ、自分との関係を構築するのが

目的です。

 

5.無能の証明

 

自分には、能力がないということを周りに誇示します。

 

 

・怒ること=未熟

 

人は、本来コミュニケーションを通じて相手の現実を理解して、

合意に到達するものです。

しかしながらその過程がとても大変なため、時に人は

「怒り」という感情を使用し、相手をコントロールしようとします。

怒るのは、あなたが相手とコミュニケーションを取らずに屈服させようと

考えているからこそ起こる「行為」です。

 

実際のところ、怒ったところで相手はあなたのことを尊敬もしませんし、

理解もしませんし、ましてや認めることもありません。

怒ったとしても相手は、あなたに屈服し従うかもしれませんが、

そこには、「愛」も「尊敬」もありません。

相手は、あなたのことを人間として接することもありません。

 

 

・競争社会=妄想社会

 

誰かと競争することは意味がない

誰かと競争をした時点で、勝ち負けという結果にとらわれ始める。

そのため、他人の手柄を横取りしたり、自分だけが認められようと

リーダーに媚びを売る人々が跋扈し始めます。

 

第一に考えるべきことは、他人は競争相手ではなく、

目的を達成するための「協力相手」であるということです。

勝ち負けというのは、存在せずに、すべての人は対等であり、

他者と協力することに意味がある。

 

 

・「私」であることに価値を置く

 

他者と違うことに誇りを持つのではなく、

この世に2つとして存在しない、「私」という存在そのものに価値を置く。

他人と比べてはいけません。

生命の誕生から数十億年という遺伝子を持っている私は

この世に2つとしてありませんし、未来永劫同じ存在が表れることもありません。

 

 

・信用と信頼の違い

 

信用とは、条件付けで相手のことを信じること。

信頼とは、無条件で相手を信じるということです。

まずは、自分を「信頼」できるようにならないと

他者を「信頼」することはできません。

 

 

・人間の価値はどう決まるのか

 

人間の価値は、何をしているのかではなく、

物事にどういう態度で取り組んでいるのかで決まる。

例えば、できるだけ楽をしようとしている人間は、社会のお荷物です。

求められている以上のことをする人間は、社会を変革させます。

 

 

・相手を無条件で信じる

 

相手の言っていることを無条件で信じてみます。

そうすると、相手もガードを緩め、本音を話してくれます。

猜疑心の目で会話していても相手はあなたに心をひらきません。

 

 

・人生とは何か?

 

人生とは、決断の積み重ねです。

今まで決断してきたことの積み重ねがあなたです。

 

 

・人にしてほしいことを他人にする。

 

「与えよ、さらば与えられん」という言葉があるように、

まずは、自分が与えられようと思うのではなく、周りの人間に提供することをします。

人々は、自分を豊かにしてくれる人のことを信頼し、集まります。

これに関しては、イエスキリストも仏陀も孔子もマザー・テレサも言っていることです。

もし、これが嘘ならば彼らが嘘を言っていることになるでしょう。

 

 

・愛とは何か?

 

愛とは、落ちるものではなく、パートナーと2人で

きづきあげていくものです。

愛とは、「二人で成し遂げる課題である」

 

 

・「愛されたい!」という罠

 

愛されたいというのは、「あれがほしい」「これが欲しい」

という物欲と本質的には同じです。

物が手に入ると物欲が収まるように、「愛されたい」と望む人間も

愛を手に入れられると物欲のように覚めてしまいます。

 

 

・幸福とは貢献感である。

 

我々は、他者に貢献をしていると主観的に感じている場合

幸福を感じる。客観的でなく、自分の行いが相手のためになっていると

主観的に認識すれば、「幸福」を感じています。

 

 

・「与えよ、さらば与えられん」

 

そしてここに戻ってきますが、相手に貢献をしたと感じる場合

に人は、幸福を感じます。

つまり、他者に与えるというのは、自分を犠牲にしているように思えて

実は、自分が一番幸せになるための手段だったのです。

 

 

・愛することで自立ができる

 

そして「愛されたい」ではなく、他者を「愛する」ことで

自立ができ、大人になることができます。

「愛されたい」という人間は、甘やかされている子供となんら

かわりがないとアドラーは批判しています。

 

 

・運命は、自分で作り上げる

 

運命というのは、与えられるものではなく、自分で作り上げるものです。

毎日、できることをして進化をして他者に与えることで

運命を作り上げることができるのです。

 

 

幸せになる勇気の感想レビュー

 

前作「嫌われる勇気」以上の名作でした。

まだ読んでいない方は、前作と合わせて読んでみたください。

アドラーの教えを広めたくなって、要約まとめを書いてしまったくらいです。(笑)

アドラー心理学は、マスターするのに時間がかかりますが、

それだけの価値は十分にあります。

 

 

前作の「嫌われる勇気」についての記事は、こちらです

>> 嫌われる勇気感想&内容ネタバレ、あらすじ書評要約まとめ

 

 

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それでは、最後までお読みいただきありがとうございます!

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