与えるものは、受け取ることが大切である。
「与えるものは、受け取ることが大切である。」
こう述べたのは、ドイツの政治家ヒトラーです。
実をいうと、僕はかなりヒトラーという人物について
詳しいのです。なぜかといと、18~19歳ごろは、
政治家になることを目指していました。
(別に今も諦めてはいないですが、出馬できる年齢ではないので)
その時に行ったことが、政治関連の書籍を読み漁ることと、演説力を上げることです。
政治についての知識を得ることは、当然として
政治家として大成するには、演説力はあった方がいいですよね。
そのために参考としてヒトラーの動画を見たことがきっかけで、
彼についても興味を持ち、伝記やヒトラーの学者が書いた本を
読み漁っていた時期があります。
ヒトラーは、かなりの読書家で、16,000冊を超える蔵書を持っていたとします。
しかも、夜寝る前に読書をすることが習慣になっており、
当人も「夜寝る前に必ず1冊読むことをルールにしている」
と決めていました。この習慣は、総統となっても変わらなかったと部下は、述べています。
彼は、あの類まれない演説について
自分があれほど上手く演説できたのは、読書のおかげだ。毎晩の読書のおかげで話す材料となる知識が集まった。与えるものは、受け取ることも大事なのだ。
と述べています。
多分、部下のゲッべルスの役目も大きかったと思いますが、
それ以上に、ヒトラーそのものの教養が
大衆を動かす説得力ある演説の土台になっていったのでしょう。
作られた文章を読み上げる演説がつまらないのと同じで、
あの演説も彼の膨大なインプットから枝葉末節された
本質的なことだけをシンプルに伝えたのでしょう。
それに、プロパガンダの天才ゲッベルスが加わったため、
あのような演説が誕生したのです。
このことから学べることは、インプットも大切であるということです。
よくインプットばかりしていないでアウトプットが大切だ
ということを述べている人がいます。
それは、確かにその通りだと思いますが、
その前に、質のいいインプットができていることが
前提だと思います。
そして「量質転化の法則」という言葉があるように、
質の高いインプットは、たくさんのインプットを行うことで
できるようになるのです。
情報の質というのも、受け取る情報が多ければ、
自力でいい情報とそうでない情報が見抜けるようになります。
僕に関していえば、小学生のころからかなりの読書を
してきた人間なので、既に読書に関しては、1万時間の法則を
達成していると思います。
その結果、良い本と悪い本の区別は、数ページ読めば、わかりますし、
本の読み方も独自スタイルを確立できています。
本選びや読書は、人一倍数をこなしてきたので、
悪書や良書が感覚的にわかるのです。
ちなみに、悪書というのは、
古典でもないのに、小難しく書かれた学術書や新書
内容が薄いビジネス書、評論家が書いた本、などのことを言います。
特に、シンプルなことをわざと複雑に書いて
「自分のやっていることがいかに高尚であるか」
見せかけている自己中学者は、たくさんいるので
そういった人の本は、絶対に読まないようにしましょう。
哲学書などもわざと複雑に書いて自分の知的オナニーに浸っている著者が
沢山いるので、そういうのは、注意が必要です。
こういった人は、他人が理解できないようなことを
俺は知っているとアピールするために本を書いているのです。
だから、自分の思想や知識を他人に伝える気はなく、
自分のすごさをアピールするために、本を書いているのです。
やはり、悪書と言えるでしょう。
こういったことは、読書好きの人間の間では、周知のことですがね。
本に触れれば触れるほど本との付き合い方というのがわかってきます。
これと同じような感じで、沢山のインプットをすれば、
いずれ質の良さにもつながっていきます。
そして「質の良い」インプットができるからこそ、
「質の良い」アウトプットができるようになるのです。
まあ、当然のことではないでしょうか。
もちろん、インプットとアウトプットは別物なので、
インプットをするにも量をこなして、
アウトプットでも量をこなす必要はあるのですが。