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すみません、セールスレターの写経も今は否定派です。

 2017/12/05 コピーライティング この記事は約 8 分で読めます。

 

私は、昔、自分がブログで述べていたことを否定して新しい意見に変えることで有名ですが、どうやらまた1つ否定しなければならないことがでてきてしまいました。

 

それは、「セールスレターの写経」についてです。

以前、ブログのどっかで「写経」を進めていたのですが、あれやっぱ嘘です。

今は私はこのように考えています。

 

「写経なんてしなくていいです。それよりもコピーライティング力を高める方法があります」

 

 

通常、コピーライティングを学び始めた人って、だいたい以下のようなルートをたどると思います。(もちろん例外もあります)

 

 

1:コピーライティング教材や本で学ぶ

2:実際に書いてみる

3:「なんかうまくかけない・・・」と悩み始める

4:スワイプファイルを参考にしながらコピーを書き始める

5:教材で一通りテクニックを学んで、「もっとコピーを極める方法はないのか?」と模索し始める

6:「写経、写経!」と言われているので、自分の師匠が書いたコピーを写経してみる。

7:膨大な時間と労力がかかるのに比例して自分の書くコピーが写経元に近づいていってる気がしてくる

8:「あれ、俺の書くコピーって写経元の劣化じゃね?」と感じる

9:師匠の劣化コピーしか書けず、ついでに自分のコピーがお客さんに全然刺さっていないことに焦る

 

ちなみに、自分もこんなルートを辿り、膨大な時間と労力がかかってしまいました。

 

いかがでしょうか?

写経をすれば、コピーが上手くなると信じていたにもかかわらず、レターを書くたびにまるで自分の文章ではない師匠の劣化したコピーが出来上がり、そして売れないコピーしか書けないという現実に悩んでしまう・・・・

 

今、あなたはそういった状況である、またはそういう状況であったでしょうか?

 

それも無理はありません。巷のコピーライターが薦めるように、コピーライティング力を高めるために写経をしても、なんかそれっぽいレターが感覚的にかけるようになるだけで、残念ながらそれは本質的なコピーライティング力の向上にはなりません。

 

 

ただ売れているレターを写経しても、「売れそうなテイストのレター」がかけるようになるだけで、「売れる人間」にはなれないのです。

 

 

売れた実績のあるレターを写経しまくると、そのリズムや言い回し、が自然と身についてきます。しかし、人が商品を買う理由は「それ」ではないのです。

これをわかっていないと膨大な時間と労力を無駄にします。(私のことです)

 

なぜこんなことになってしまうのか、というと写経は、あくまで「行動」レベルのモデリングでしかなく、それを書いた人間の「思考」に辿り着けないからに他なりません。

 

大切なのは、「行動の先にある思考」であって、行動というのはある特定の状況に適応したアウトプットでしかありません。大切なのは、その人がどういう意図をもって書いているのか、という「思考」の部分です。

 

だから、本来真似(写経)するべきなのは、その売れる人間の「思考」の部分なのです。

 

といってもその売れたレターをかける人間の思考を知ることは難しいと思います。商材や本を出していない場合もありますし、だしていたとしてもたいていの場合は、コピーライティングのテクニックやマインドセットを語っているだけだからです。これらは、セールスやマーケティングの業界で当たり前に言われているようなことであって、やはり「売れる人間」の深い部分には踏み込んでいません。

 

売れる人間は、「どうすれば売れるのか?」をわかった上で、セールスレターを書いています。だから、売ることができるのです。

 

コピーライティングを向上させるには、「どうすれば売れるのか?」を理解する必要があります。これは、巷で言われているような

 

・希少性を使えば、売れる。

・読まない、信じない、行動しないを乗り越えれば売れる。

・人は「ベネフィット」を求めているので、ベネフィットをゴリ押しすれば売れる

 

といったことではありません。

これらは、あくまで表面的なものです。「売る」というのは、もっとアートな作業です。「人が商品を購入する流れ」を把握した上で、相手の状況を理解し、適切な言葉で「商品の必要性」を伝えてあげることです。

 

この「売れる感覚」を身につけることこそ、本質的なコピーライティングの向上につながります。

 

「じゃあ、それをどうやって身につければいいのか?」といった疑問が湧いてくると思いますが、それは単純です。

 

「セールスされる経験を増やす。お金を使って商品を買ってみる」ことです。

実際に、自分で興味のある商品を「買う」経験をたくさんすることで、「欲しくなる、買いたくなる」気持ちが理解できるようになってきます。

 

「自分が商品を買いたくなる状況」の経験値を積むことです。

 

あなたが上手いセールスを経験すればするほど、気持ちよくお金を使えば使うほど、セールスが上手くなってきます。これは、セールスを受けて、購買経験を積むことによって商品を買う人の気持ちがわかるようになってくるからです。

 

商品を買う人の気持ちを理解できるようになると、「売れる人間」になれますし、売れるコピーもかけるようになってきます。

要するに、何が言いたいのかというと、「売ることと買うことは表裏一体ということです。」

 

写経する暇があったら、街へ出ましょう。そして店に入ってセールスされましょう。通販で興味の出てきた商品を実際に購入してみましょう。

 

こういった経験を積むことで、「買う側の気持ち」を理解でき、「売る側」としても成果が出せるようになってきます。

 

理屈では、「人は感情でものを買い、理性で正当化する」とか知っててもイメージしにくいじゃないですか。それがどういうことなのか、実体験として積むことが大切だと思っています。

お客さんとして、買う経験をたくさんしましょう。写経なんかよりも100倍有効です。

 

 

追伸

営業の経験がある人なんかだと、「買う側の気持ち」なんかは、感覚的にわかっているものなんですけど、そうでない人は、いまいち理解できていないケースが多いです。そういう人は、今回お伝えしたように、お客さんとして、買う経験をたくさんすることをおすすめしますね。

私なんて特に買いたいものもないのに、服屋に入って店員からセールスを受けて、まったく興味がなかったものが欲しくなって、衝動買いした経験が腐るほどあります。だから、人が全く興味がなかった商品を欲しくなってしまう感覚を覚えてしまっているんです。

結局、それがコピーにも活きてくるわけです。実際に、世の中には「これが売れたセールスレターです!」と言われて巷のコピーライターたちの間で話題になることもありますが、そのレターが本当にコピーの力で売れたのかっていうのは、外部の人間にはわからないことです。

本当は、マーケティングや商品(オファー)が良いから売れているのかもしれないし、そのレターを投げたリストの質が濃いからかもしれないし、販売者のブランディングによって売れている可能性もあります。

「それコピーの力じゃないやん!」と突っ込みたくなるような純粋にコピーの力で売ってない「成功したレター」はたくさんあります。むしろ、そっちの方が多いかもしれません。

そういうレターを写経しても意味がないですね。

結局のところ、成功したと言われるレターを外部から観察したところで、実状は何もわかりませんね。それを踏まえても闇雲に写経するのはおすすめできません。

 

 

追伸2

今だから言えることだけど、写経とかやってる奴キモい。

 

自分もコピーライティングの向上には、「写経」が一番だと信じて疑わなかったし、写経否定論者の声なんて聞く耳持たなかった。

けど、結局、写経って「行動」をモデリングしているだけであって、「思考」をモデリングできていないから。

いくら自分より優れているコピーライターのセールスレターを写経しても相手の脳みその中を真似することなんてできないから、結局根本的な部分は何も変わらない。
売るっていうのは、人間を相手にするアートな作業だから、「感覚」や「感性」というものがつきまとう。

で、それは写経なんかしても身につくものではないし、ましてやコピーライティングの教材でテクニックや心理学を学んでみにつくものでもない。

実際に、自分がどれだけ買うか、売るかの経験をしてきたかによって自然とわかってくるものだと思う。これがわからず家に引きこもって写経している人ってちょいずれてるよね。やっぱり。

 

 

 

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